令和6年度の一般会計59億8700万円、特別会計42億0150万円の総額101億8850万になった、令和6年度予算案を3月定例会で審査し可決させました。前年度に比べ4億2千万(4.3%増)になっています。岩井町長3年目の年度となり、町長肝入りの『骨太の方針』が予算に反映されています。

 

今年度の目玉を私なりに挙げると、まず公共交通関連で「ノッカルひがしいず」の事業に618万、町長の決断で町内全域にこの“ノッカル”を広め浸透させていくということを大きな目標としています。この件については私も一般質問で取り上げていますが、稲取地区で実施したオンデマンドのイナヅマシャトルについては今年度は白紙とのことです。

 

次に「ごみ堆肥化」事業。これはもともと私が総務経済常任委員長の時に、農業者様からの聞き取り調査によって町に提案したところから始まりました。原油高や物価高騰に伴って、肥料の高騰がバカにならないとのことでした。よって、“議会肝入り”といったところでしょうか。町長もこの点についてはSDGsの観点から興味を示し、ご自分でも視察に出かられるほどです。

 

事業が行われるのは旧アスド会館の体育館部分と役場は言ってますが、実際にはプールを使ってこの事業は進められることになります。今年度については4270万です。これは債務負担行為として今年度から予算計上されました。債務負担行為といえば、今年度同じく計上されたのが「旧稲取幼稚園改修工事設計業務」700万円です。こちらは広く町民から意見を収集し、人が集えるまちづくりの拠点としてつくり上げていきます。

※債務負担行為…その時点で歳出が確定していないものについて、あらかじめ大枠でとらえること。実際、現金支出が必要となった場合は、あらためて予算に計上する。事業が複数年度にわたる場合、債務負担行為を利用するケースが増えている。

 

そして、「ひがしいず幼稚園園庭の芝生化」について、これはおととしの6月定例会で私が提案したことが事業になりました。ですので私もかかわっていきたいですし、広く町民の皆様の協力を求めたいと思っています。こちらは150万円。また、ちょっと面白い事業では「ワーキングホリデー支援補助金」97万円もあります。これは私が予算委員会で内容を尋ねたところ、健康づくり課の職員から提案があったと聞きました。

 

この事業は昨年度から始まった「保育園留学」が好評で、その視野を広めたも事業です。大学等で学んでいる学生を対象に、長期休みを利用して仕事を体験してもらい町にも関心を持ってもらうというものです。今、保健師の確保に各自治体躍起になっていますが、当町も深刻な状況です。また、保健師に限らずどんな仕事でも当町に関心があって働いてみたいと思う方も対象になります。

 

いかがでしょう、当町の取り組みは。議会ではこの予算案に意見や決議を付けています。弁証法の観点からより良いものにつくり上げてきたいと思います。

 

町が発行する「広報ひがしいず」と「議会だより」。それぞれの立場で事業を紹介している。よく「当局と議会は車の両輪」といいますが、人によって考えは違うものです。私は議会の役割としてブレーキであったりアクセルだと思っています。その“踏み間違い”には十分注意しないといけませんが!!