10/16に議会改革特別委員会が開催されました。今期、これまで3回ほど開催されていますが意見が膠着しているところもあり、早稲田大学マニフェスト研究所の中村健先生をお迎えして意見交換をさせていただきました。中村先生には4年前にも、当時議会改革を始めたところでしたが講義をしていただきました。今回は東伊豆町で、自治体職員向けの講義があるとのことで議会にも顔を出してくださいました。

 

 

中村さんは終始一貫、議会の活動として大切なのは広聴であるといいます。外に出て住民の話を聴くというのが政治の基本であるという教えです。例えば私たちは委員会の場で議論を 重ねていますけれども、そこに町民が存在しているのかという点についていつも疑問に思っています。私たちがやっているのは、議員の議員による議員のための政治ではないのか。

 

 

私が質問したことに「子供議会」の重要性があります。私は子供議会を開催することが大切だとこれまでも言ってきました。将来のこの町をしょって立つ10代の若者の声を聴くことは、議会として真っ先にしなくてはならないことだと思います。しかし、これまでのところ当委員会においてはあまり重要視されていません。「果たして議会がやることなのか。町長サイドがやることではないのか。教育長が難しいと言っていた」 など消極的な意見があるのです。

 

中村さんは言います「絶対に議会がやるべきです」と。そこで、愛知県犬山市議会が導入した市民によるフリースピーチが紹介されました。議会の役目として、当局に対するチェック機能の強化は大切だと思いますが(今回の議会改革特別委員会の設置理由の一つ)、この町をどうするのかまちづくりの発想力や問題意識をどう養っていくのか。このことこそ町の将来にとって大切であると考えます。

 

さらに 議員報酬と定数について意見を求めたところ、中村さんは報酬については志と現実の2つの側面があるとの回答でした。志は置いておいても、現実問題として額面16万8000円で子育てをしている若い世代の層が手を挙げてこの世界に入ってこれるのかどうか。自分がこの町を変えるという人が出てこれるのかどうか。現実問題として無理だということです。

 

報酬を上げることについてて 町民には反対する考えの方もいると思いますが、これからの議会を考えた時に、有用な人材を議会に送り込むためにも、議員報酬の問題は必ず検討していかなければいけないことだと思っています。県内最低レベルの16万8000円の手取りの給与の自治体は、賀茂郡でここ東伊豆町と河津町と南伊豆町になりますが、私は前回の会議で、ぜひ三町一緒に検討しようと提案しました。

 

 

それが先月、お隣りの河津町議会が議員報酬の改定に向けて町長に提言書を提出しました。大変勇気のある行動だったと思います。報酬と議員定数の問題はリンクしているようで同じ土俵で考えていいかどうかは意見の分かれるところです。議会の考えていること。まさにこの問題についても町民に訴えかけていく広聴の題材にしていいと私は思います。

 

 

議会改革特別委員会は始まったばかりです。膠着化しやすい会議を動かしていきたいと思います。