1/30に東伊豆町と河津町議会による議員交流会が開かれました。3年ぶりの開催です。今回は河津町が幹事で、いま建設中の伊豆縦貫道 河津七滝IC~逆川IC間3Kmの進捗状況を現場で見学させてもらいました。来月の19日にめでたく開通します。

 

記者発表資料 国交省沼津河川国道事務所

 

伊豆縦貫道はいくつかの工事区間に分かれて段階的に進んでいます。ご存知のように北は月ヶ瀬ICまで来ており、今は集中的に南の工区、下田河津道路を工事しています。河津下田道路Ⅱ期は、伊豆縦貫自動車道の最南端にあたる河津下田道路の一部です。

 

 

 

完成によって、行楽期の観光による交通渋滞の緩和と、防災の観点からは災害に強い道として緊急輸送道路としての役割があります。また、伊豆半島南部から第3次医療施設である順天堂大学附属病院までの搬送時間が短縮し、救命率の向上が見込まれます。

 

 

 

この日は河津七滝ICから議員が歩いてトンネル付近まで行き、国交省沼津河川国道事務所の建設専門官、石橋澄一さんから詳しい状況を伺いました。道路から河津川や集落を見下ろすと足元がすくむくらい怖いです。計画では法定速度60kmで計画されているとのことで、全線開通にはまだ20~30年かかるとの説明がありました。

 

 

 

見学の後、意見交換の場を設けました。その中で、伊豆縦貫道が開通することによる地域へもたらす影響は非常に大きいものがあり、全線開通にむけて両町が協働で陳情・要望などに取り組んでいくことの重要性を確認しました。

 

一方で、通過点として地域経済が衰退してしまうという不安については、道の駅などの観光施設を設置するなどの意見があったり、より多くの観光客を流入させるための取り組みを進めていくことが大切という意見があり、周辺住民の騒音公害への不安も意見としてありました。

 

また、この伊豆縦貫道を起点として、周辺への肋骨道路の整備が大変重要であり、これも合わせて要望していくことが大切だという意見で一致しています。東伊豆町にとっては、国道135号を補完する道路として湯ヶ岡=赤川線の早期整備完了と、伊東市へ抜けるバイパス道の整備を要望しており、こういった肋骨道路の現状を見る機会を設けようという話になりました。

 

全線開通へ向け整備が進む「湯ヶ岡=赤川線」。まだまだ長い道のり…。

 

東日本大震災から12年になろうとしています。あの時、沿岸の道路が寸断されていましたが、三陸道は被害を受けずに人流や物流に大変有効でした。私は現地で実感しています。高規格道路の功罪はいろいろな観点から検証されるべきですが、両町の置かれる現状を見つめ、何が足りなくて何を進めていかねばならないかを検証し、しっかり発言して開通に向けた歩みを進めていくことが大切と思います。

 

   1/31伊豆新聞より