早いもので6月も終わりですね。この半年を振り返ると、長引くコロナウイルスの感染拡大によりほぼ前半の観光イベントが自粛され、観光業を中心に大きな影響が出ました。ゴールデンウイークを境に回復してきたものの、ロシアのウクライナ侵攻による燃料・食糧危機、円安が進んだことによる物価高が深刻化し、町内経済にもその影を落とし始めています。そういった状況も踏まえまして、今定例会には臨時交付金による支援策が補正予算に盛り込まれています。

 

観光産業課の関係ではプレミアム商品券発行事業に2,230万。こちらはプレミアム率33%の商品券を発行します。1冊3,000円で商品券を購入し、4,000円分使える計算になり一人5冊まで購入できます。誘客対策事業として2,388万。こちらはネット予約キャンペーンに充てられます。さらに大きなところでいうと“泊まってみたいキャンペーン”の第3弾に2,248万、町内事業所で利用できるクーポン券発行事業に630万措置されました。また、小規模事業者へのデジタル化推進500万、新規事業参入者支援に600万措置されています。

 

建設整備課関連では、周辺住民の関心も高い白田川橋の架け替えの可否を判断するため、計画策定業務委託料が財政措置されました。このことにより工程表が作成され事業計画についての問題点が整理されます。引き続き、住民にとって一番良い選択肢を模索していきます。

 

防災課関連では、ハザードマップ作成に約650万、これは前回平成27年に作成されたものを県の土砂災害警戒区域の更新に基づき改訂されます。このところの異常気象で災害の規模が大きくなり、急傾斜地周辺に住まわれる方の不安が募っています。安全な非難のために欠かせないものになります。今回は差し替え可能なファイル形式にし、全戸配布されます。

 

企画調整課関連では、高齢者スマートフォン普及促進事業300万措置されました。町の情報提供をLINEを通じて行うことになり、オンライン手続きの加速化を図ります。一人3万円を限度に百人を対象としています。また、二次交通の確保の実証実験に80万措置されました。これは駅前のシェアカー事業になります。さらに、公共交通検討事業のアドバイザーとして森田創氏を招へいするため35万措置されました。町長のPT(プロジェクトチーム)としてすでに動き出しています。

 

教育関連ではGIGAスクール事業推進のための「ロイロノート」導入とコンテンツ整備のために5,200万、教育のデジタル化に向けた措置です。幼稚園統合に向けた新規送迎バス導入や給食を始めるための整備に810万、野球場のベンチ改修に600万も措置されました。

 

住民福祉課関係では保育士の処遇改善に約200万、低所得の子育て世帯への給付金約600万、住民税非課税世帯への給付に4,000万措置されました。これらの給付金は国からの支出金により賄われます。なお、放課後児童クラブの委託先は、実績を鑑み共立メンテナンスに決まっています。

 

以上、雑駁ですが6月定例会で可決した内容です。今回の補正額は1億7千5百万になり一般会計総額で56億4千9百万になりました。なお、新型コロナウイルスの影響が見られる事柄については臨時交付金約1億円が充てられます。いくら交付金とはいえ大切な税金ですから、その使われ方についてはしっかり監視していきます。

 


5月の大雨の際に水かさが増した白田川。白田川橋は1月の全員協議会では道路メンテナンス事業での架け替えに最善を尽くすとされましたが、危険度判定が上がり3月全協では通行止めにするとの当局の報告を受けました。病院や介護施設も集まる地域だけに、より良い方向で調整を進めたいと思います。