先週末は母校の集まりがあって岐阜に行っていました。私の母校東洋大学は、「哲学館」として誕生した哲学の大学として知られます。昔から「スポーツの東大」?と言われるように学生スポーツでも知られます。特に野球や駅伝、相撲などで知られ、最近では陸上のトラック競技や水泳でオリンピック選手を輩出しています。

 

この日は、29年ぶりに1部リーグ復帰を果たしたラグビー部の監督の福永昇三さんをゲストスピーカーに招いて校友会の総会が開かれました。福永さんはラグビーで有名な関商工高校ご出身で、チームを引き連れ凱旋なさったのです。その間隙を縫って話をしていただきました。翌日は地元の大学との試合を観戦しました。

 

少し足を伸ばして郡上八幡を散策しました。2回目ですがとても新鮮な気持ちです。かつては郡上八幡町といいましたが今は合併して郡上市の中の一地域になっています、岐阜県のほぼ中央にあり、郡上郡の政治、文化、経済の中枢をなし、岐阜市、高山市などに通じる交通の要衝となる城下町です。

 

町の真ん中を長良川の支流が流れ、町の各所に湧水が出て用水路に引き込んで野菜を洗ったり果物を冷やしたり洗い場としたり、洗濯物で利用する姿が見られるところです。水路は回るようにして町並に潤いをもたらし、「洗い場組合」、「いがわと親しむ会」等の住民組織が水の生活を守っています。

 

この水と親しむ姿勢や景観を大切にする町並みなど、何度か表彰されています。「いがわ小径」を歩いてみました。人々が生活する水路にイワナが泳いでいるのを想像できますか!?上を見ればきりがないですが、その地域に与えられたものを大切に引き継ぐところに景観の良さがあるように感じます。

 

東伊豆町も景観行政団体となって2年がたちますがこれといって何もしていません。立ちはだかる町入り口の大川グランドホテルの廃墟、温泉場の廃墟等、景観どうのこうのの前に基本的なお迎えの姿勢ができてない。30年もあのままの姿をほっとく行政の姿勢に唖然とします。今回の一般質問で、旧大川GHは、所有者が分譲型のリゾートマンションにしたいという意向が分かりましたが、にわかに信じられません。

 

風力発電施設も契約上は相手方企業に移ったといいますが、所有権はまだ町にあるという意味不明答弁があり、町は企業側を信用しているが新風車建設には疑問符がついている。そして、いちばん大切なあの今すぐ撤去しなければならない廃風車をいつまでもそのままにしている。

 

どこかで行政が決断しないとこの町は景観どころか“廃墟宣言団体”になりかねない。いや大袈裟でなくそうです。東伊豆町は「金がない金がない」との前町長の枕詞ですが、決して不健全な団体ではなく、しっかりやって来た自治体です。ちなみに賀茂郡の中で唯一過疎ではありません(過疎に指定されると過疎債などの有利な借金ができます)。

 

廃墟廃屋にしても、廃風車にしても危険でマイナスイメージな部分はどんどん切っていかないと傷口が大きくなるだけ。行政代執行をする方向で考えてもらいたい。町だけの負担ではなく県や国もかかわってくることですからしっかり対応してもらいたいですね。

 

ちなみに、大川GHはリゾートマンションを考えているとのことですが、岩井町長は公的なものを考えたいとのことでした。差し詰め道の駅でしょうか??私はスケートパークがいいと壇上で言いました(笑)オリンピックで活躍した選手たちの姿をこの町で披露してもらいたいですね。