釜石を後にして陸前高田へ。その途中、大槌町に入りました。川沿いでボランティアをしたところです。どこだったんだろうとあちこち探しやっと見つけることができました。それほど周辺が変わっているということです。津波でさらわれたところは再生され、ニータウンになっています。旧大槌町役場は公園になり、そこには小さな祠がありました。

 

岩手県内は高規格高速道路の三陸道が無料で通行できます。10年前の6月、この地域に訪れた時は、気仙沼から入り陸前高田までは復興車両が入るなどしてかろうじて一般道が通れる状況でした。しかしその先、大船渡へは三陸道で迂回するしかなく、この高規格道がなんでもなく通行できることに驚嘆しました。

 

道の大切さを改めて痛感したわけですが、伊豆半島の沿岸部にもこのような高規格道が絶対必要で、とくに135号を補完する道路の重要性をこの10年説いてきたわけですが、一向に進まない状況に伊豆半島の遅れを感じます。自分自身も不甲斐ない思いです。ちなみに、三陸道は12/18に北部の整備が完了し全線開通します。

 

今回の個人的な視察は、北から南へ降りるコースにしました。10年前に立ち寄った道の駅はもちろん今もやっていてそこから海岸部の陸前高田に向かいました。しかし、いつまでたっても人の営む気配が見られない感じられない。海岸も見えてきましたが荒涼とした平地が広がるだけです。あの時見た奇跡の一本松はどうなったのか、かろうじて残った鉄骨の建物はどうなったのか、そのことも気になっていました。

 

そこに目に入ってきたのが津波伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」です。この施設は、先人の英知と教訓、東日本大震災津波の事実を後世に伝える施設です。ここから奇跡の一本松まで歩いていくことができ、震災以降も残されていました。ガイドの方に聞くと、陸前高田の海岸部一帯は人の住めない地域になったとのことでした。人々はかさ上げされた高台へのがれて行ったのです。

 

津波伝承館https://iwate-tsunami-memorial.jp/