病院で、赤ちゃんの心拍が確認できてからしばらくして
つわりというものが始まった。
毎日、気持ち悪い。
起き上がれそうも無いほどの吐き気に襲われていた。
仕事を休むわけには行かず、職場にも妊娠を報告することが出来なかった。
仕事と仕事の合間に休憩を取ったり、
吐き気でえづくのを我慢したり、
平日は、相変わらずのハードな日々で、朝から夜遅くまで働いていることもあった。
妊娠のことは告げず、勤務時間を短縮してもらい、
段々と、体にかかる負担は減っていったけれど、
悪阻は楽になると言われている12週になっても続いていた。
休日は、起き上がることすら出来なかった。
空気ですら妙な味で、
彼が家でご飯を作ってくれるのですら迷惑だった。
まともなものを作ってくれていたはずなんだけど、
この匂いは何なんだって言うくらい、
その頃のあたしは、すべての匂いがダメだった。
仕事にも行けそうも無い状態になり、産院に駆け込んだが、
つわりに効く特効薬はないことを思い知らされる。
つわりは、病気じゃないから・・・。
初めてのコトだらけで、妊娠のにの字もわからなかったあたしは、
すべての事に戸惑ってばかりだった。
そして、何の知識も無いがゆえに、間違った行動を取ってしまった。