だんなさんのいるときに出棺も火葬もしたいなと思っていたので、スケジュールを合わせ
処置の翌日
朝9:00に病院と提携している葬儀屋さんが病室に来ることになり
だんなさんと義母が来てくれた
死産届や火葬のための書類など
すべてだんなさんが書いてくれて
書類が全部そろったところで
病院の地下にある
霊安室へと向かうことになった
それまでは産婦人科の冷蔵室に赤ちゃんの遺体は保管されていたみたい
小さな小さな赤ちゃん
義母は見た瞬間、泣いてしまった
わたしも前日からの出血もあり、貧血だったので
ふらふらして
泣いて座り込んでしまった
だんなさんは赤ちゃんを見て、
ちゃんと指もあるね、
すごいね、骨もしっかりしてる
ひとつひとつ、覚えておこうって思ったのだと思う
ひとつひとつ確認するみたいに見てて
そんな彼の姿を見て、さらに泣けてきた
家族の匂いをしみこませておいたガーゼハンカチのおくるみと、
毛糸で編んだ 大きな帽子
姪からの家族の似顔絵
生花
ひとつずつ丁寧に棺の中に入れた
夏に産まれる予定だった、
わたしたちの赤ちゃん
こんなふうに、こんな早い段階で会うことになるなんて、
まったく想像していなかった
お線香をたいて、お祈りして
霊安室を出た
3日後、火葬
それまでは葬儀屋さんが保管することになった
霊安室を出たら、そのまま退院の手続きをして
おうちに帰れることになった
実母が広島から来てくれることになっていたので
到着まで2時間、
自宅のソファで寝ようと思ったのだけれど
まったく眠れなかった
赤ちゃんはもうおなかにいないのに
まだおなかにいる気がして
ぼんやり
ただ、ただ、ぼんやり
何をするわけでもなく2時間
いつのまにか時間が過ぎていた
母が来てくれたおかげで
気持ちも落ち着いて
美味しいゴハンを毎日作ってくれて
貧血もすぐに良くなった
でも、夜は
赤ちゃんのことを考えて
ひとりぼっちでさびしくないか、考えて
心配で 苦しくて 泣いていた
もう冷たくなってしまった赤ちゃん
でもきっと魂はまだこの世にある気がして
どこかで見ている気がして
そして
火葬の日がやってきた
お天気はくもり
火葬場は家から車で10分くらいのところにある
久保山葬儀場 (横浜)
とても丁寧に対応してくださった
わたしたちの他にも何組か火葬を待つ人たちがいたが
だいたいがお年寄りで
小さい棺は
わたしたちだけだった
最後に、さらにわたしたちの涙も鼻水も
たくさん染み込んだタオルハンカチを
棺にいれて
ほっぺたをさわって
また会おうね
またおなかに戻ってきてね
今度は頭蓋骨忘れないできてね
お母さんも、身体をしっかりケアしておくね
たくさん心の中で伝えた
ふらふらして立っていられなくなったが
最後は立って
見送った
火葬は思いのほか早く終わり
骨を骨壷に入れることになった
肋骨のような骨が数本、あと小さなかたまりが2.3個
少しでも骨が残っていて
ホッとした
小さな小さな骨壷
おなかの中で3日前まで育ってきた赤ちゃんが
骨になってしまった
喪失感
これまで味わったことのない
喪失感
ぼんやりする時間がまた増えてしまったが
今はしょうがないのかなと
すこしお仕事も休むことにしていたので
母が広島に帰るときまで
ゆっくりしようと思う
来月の術後経過の検診まで
おだやかに過ごそう
赤ちゃんにまた会える日を信じて


