え~、気が付けば今年ももう12月半ば。あっという間の一年でした。
そんなわけで、今回はちょっと早いですが今年を振り返っての雑談でもしようかなと。最近ここの更新サボってましたからねぇ…(苦笑) ちょっとリハビリも兼ねて、という感じです。

今年は夏に創立10周年だったということもあって、本当は何か10周年記念っぽいことでもやりたかったのですが、相変わらず続くコロナ禍にあっては何かイベントをするというのも躊躇われまして…。コロナ前には「10周年の際にはこんなことしたいな」という案が実はいくつかあったんですが、全部パーです(涙) まぁ、無事コロナが収まったときには「コロナ終了記念!」としてそれを実現するのもありですかね。

とはいえ、実はコロナがなくても記念イベントの開催は難しかったかもしれません。7月がテスト月間で忙しいのはいつのもことですが、その後8~10月にかけてちょっと厄介な出来事や修羅場が立て続けに起こったもので、それどころじゃなかったりしまして。ここの更新が止まってたのも、実はそれらのことで私の精神がごっそり削られていたためブログ書く余裕がまったくなかったというのが本音で。

この教室やって10年、人生も半世紀近く生きてきたので大抵のことは経験済みのつもりでしたが、人生まだまだ予想外、想定外のいろいろなことがあるものです。ただ、それらを予測しきることは難しく、例えどんなに頑張って予測したとしても実際に起こるときにはその更に斜め上の厄介さや困難さをもってやってくるのが常なので、結局は自分自身の「人間力」によってその場で対応していくしかないんだろうな、と。

確かに事前準備や未来予測は必要だし、できる限り備えておくことは大事でもあるのですが、人間が予測できることなんて残念ながらたかが知れてるというのも事実なわけで。事前に十分な情報があっても難しいし、そもそもその情報自体が十分手に入ることなどまずないわけで。

となると、結局のところ、できる限りの「即時対応力」を自分自身に備えていくしかないな、と。私がやっている格闘技や武道で例えるなら、次の試合の相手がボクサーだからこう対処しよう、こういうタイプの相手だからこう作戦を立てよう、というのではなく、いつ・誰に襲いかかられても動揺せず即座に自分の力を最大限発揮して対応できる状態で常時・平時を過ごせるレベルになっていなければならない、という感じでしょうか。そしてその上で敗れた場合は、潔く負けを認めて納得して○ぬ、と。いや、○んじゃいけないんですが(苦笑)

つまり、一言で言えば常在戦場、兵法は平法。私の好きな言葉です。もちろん今の日本で急に物陰から斬りかかられるなんてことはありませんので(笑)、そういう直接的な武術・武力的な意味ではなく、精神的な心構えや在り方といえばいいでしょうか。そういう自分になれるよう四半世紀ほど自分なりに日々精進して生きてきたつもりでしたが、まだまだ様々な場面で修行が足りないと己の未熟を感じる日々です。

もっともっと修行して、自分の人間力を更に高く・広く・深くしていかなければ、と。

あ、なんか深刻な話っぽくなってしまいましたが、コロナ禍で売上ダウンして教室がヤバい、とかってわけじゃありません(笑) 教室関連のことではありますが、そういう直接的な失敗や損害の問題ではなく。逆にプライベートなことでもありません。プライベートは相変わらず仙人生活のように、ひっそりと穏やかに暮らしてますので。

 

まぁ、コロナ対策として先月まで募集定員を減らしてたので、確かに教室の売上はコロナ前に比べてダウンしてますが、それでも教室の維持ができる程度にはなんとかなっていますので、ご安心を。

あぁ、その点ではこのコロナ禍でうちのような小さな教室が生き残れてることについて、自分としては「欲張らなかったのが良かったな」とは思いました。もし欲張ってコロナ前に新店を出すとかしてたら、きっと目も当てられなかったでしょうね。最悪新店の負債で本店の利益を圧迫して共倒れ、なんてこともあり得た話なわけで。

たまに「教室を増やそうとは思わないのか?」と聞かれることがあるのですが、そのときはハッキリと「ありません」と答えています。

正直言えば、教室創設時にはありました。教室を増やしてそれが上手くいけば収入が増えるのはもちろんのこと、事業家としても成功者としての地位や名誉を手に入れることができます。ただその後、それをやろうと思えばできる状態が見えてきたときに「俺がしたいのは教室を増やすことなのか?教室を増やして何がしたいんだ?」と改めて考えまして。

収入?教室が維持できて生活できるだけあればいい。
地位?一応すでに社長で自分の好きにやっている。
名誉?誰かに褒められたり認められたくて何かしているわけじゃない。
女?一生独身貫く覚悟を決めていますが何か?(笑)

じゃあ、俺がこの仕事で得たいものって何?なんのために独立したの?
答えは「自分が良いと思う授業を、自分が『直接』したいから」。

支店増やして社長業の時間が増えたら、自分が授業をする時間が減る。それじゃ意味がない。そもそも社長業嫌いだし。自分で良いと思う授業を自由にやるために独立したわけで。だったら、今の教室一つで目の前にいる子どもたちを直接指導して、上達や成長を見届け、休み時間にはバカ話をして、ときには鬼になって怒ることもして、それで十分でしょ、と。

結局、私がしたいことってこの「自分が良いと思う授業を自分がする」ことと、先に述べたような「自分自身(の人間力)を高めていくこと」の二つが根限なんですよね。(厳密に言えば、その二つの更に奥にある極源もあるのですが、長くなるのでここでは割愛)

この二つを行い、更に追い求められる環境があればそれでいい。それを邪魔される(減らされる)くらいなら、不必要・不相応な富も名誉もいらん。と、自分の中でハッキリして完全に割り切れるようになったのが今から5,6年前、40歳くらいのときでしょうか。

まぁ、どこまでやれるか、どこまで行けるかはわかりませんが、やれる間、行ける間は生きて、進む。そして自分の目指すもの、したいことに全てを注ぐ。幸か不幸か、凡人である私にはあれもこれも欲張って手に入れられるような才能や器量なんてありませんからね。

そんなわけで、「今年は」というか、ある意味「今年も」いつもどおりの年だったような気もします。何か特別なことをするでなく、当たり前の日常を当たり前に過ごし、その中で日々意識的にその当たり前の精度練度を高めていく。それが自分にとっての充実であり、平穏であり、目指すのものような気がします。来年もそのような年にしたいものです。

とまぁ、久々の雑談ということで思いつくままに校正もせず書き綴ってみましたが、なんか微妙にしんみり?した話になってしまいましたね…。やっぱ数か月更新怠ってたので、もう少しリハビリが必要なようです(苦笑)

そんなわけで、たぶんこれが今年最後の更新になるかと思いますが、今年も一年、ありがとうございました。来年もまたよろしくお願いします。でも、もし暇になって気が向いたら、年内にまた何か書くかもしれません。

それでは、また♪