タイトル見て「きっとまた長文だよ…」と思った方、正解です♪(以下、この段落は最後に書きました)


とりあえず今日のタイトル、我ながら長過ぎですね。


このブログでタイトルに+○○とあるときは、大抵○○の部分の方が長いです(←反省の色なし)


お時間のあるときに暇つぶしがてらお読みいただけたら幸いです。




というわけで、今日も「お家でできる柔軟体操」の続きです。ついに「その7」まで来ました。


今日ご紹介するのは、通称「お相撲さん」です(笑)


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①足を広げて、ヒザとつま先を外側に向け、腰を落とします。


このときに、腰はなるべくヒザの高さか、それよりやや下まで落とします。


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   ×腰の位置が高い      ×ヒザとつま先が外側を向いていない



この姿勢をしばらくキープして股関節のストレッチをしたら、


②ねじる方向と反対の肩をかるく前に出す形で後ろを向いて体をねじります。これを左右とも行います。


このとき、ヒザやつま先が内側を向かないように注意してください。


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○下半身が元の形のまま後ろを向いている    ×下半身の姿勢が崩れている



これだけなのですが、私はこれを非常に重要視しています。


一つ目の理由としては、このストレッチ(準備体操)は股関節、腰、背中と広範囲をカバーできるため、


私の考える「準備体操」のまさに王道ともいえるものだという点です。


実際、大人になると運動前の準備運動としてこれを行う頻度はとても高くなります。


それは、まさに「手軽に、簡単に、短時間で」できるからです。


前にも書きましたが、たとえば昼休みや放課後に友達同士でサッカーをやるといったときに、


これを覚えておけば、これをやるだけでかなりのケガ防止に繋がります。


子どもたちは、遊び的運動の前にがっつり柔軟体操なんてしません。


だからこそ、「手軽に、簡単に」できる準備運動を覚えさせる必要があると私は考えます。




二つ目の理由として、この「お相撲さん」の姿勢は、ただ柔軟・準備運動の効果だけでなく、


あらゆるスポーツに必要な「腰を落として下半身を安定させる」という姿勢を作るための


基本姿勢になると考えられる点です。


実際、うちの教室に初めて来てこれを行う子の大半は、


腰を落とすことができないか、バランスを崩して倒れてしまいます。


これは、「足を広げて腰を落とすことで下半身を安定させる」ということを、


本人が頭でも体でもまだ理解+体得していないということを意味します。




スポーツに限らず、日常動作を含めたあらゆる運動は、人体の構造上、必ず腰がその中心となります。


つまり、腰に体重が乗っている、または腰の重心移動によって体全体の体重移動を行う、


というのは運動の基礎中の基礎の原理であり、これをどのくらい体得しているかが


その子の運動能力全般に影響を与えるといっても過言ではないわけです。


厳密に言えば、それは「現在その子が有している身体的ポテンシャルをどの程度発揮できるか」


ということだと言えます。


(更に言えば、以前書いた「当教室が最重要視する関節部分=股関節&足首」というのも、


この腰の重心移動を連動して支え、調整するのが股関節&足首だからです)


この姿勢の重要性は、様々な競技の中でも特に下半身の安定性が重要となる「お相撲さん」が


この姿勢からしこを踏み、この姿勢からすり足で前に出るという動作を


1日のうちにどれほど多く行っているかを考えれば、想像しやすいかと思います。




このような理由から、当教室ではこの姿勢を非常に重要視し、


柔軟(準備)体操の中で行うことで必ず週に1回は「練習」するようにしています。


当教室は子どもたちの「体」を「育てる」ことを目的とした「体育」教室であり、


「あらゆる運動の土台となる基礎身体能力の向上」を目指して指導しています。


他の教室ではほとんど見られない、ラダー、スピードリング、縄跳びなどの基礎トレを


必ず毎週行っているのもそのためです。


ある特定の技のために小手先の技術を習得しても、その先で必ず行き詰ります。


小手先の技術は他の技や種目、競技に応用が利きません。


基礎身体能力の向上によって初めて技術をしっかり身につけ十分に発揮することができ、


その習得した技術によって更に基礎身体能力が向上していく。


こうした両者による正の循環を作り出すことが、コーチとしての役割だと考えています。


(前回の記事で書いた「脳及び体の発達」と「心理的側面」も同様のものであると言えます)




と、また最後に話がズレたような気もしますが、今日はまだそうでもないですかね?(苦笑)


ちなみに「お家でできる柔軟体操」はもうすぐ終わりです。あと1回か2回ってとこですかね。


まぁ、当教室でやっている柔軟体操以外の柔軟についても紹介してもいいんですが、


あまり量が多くなると「お家でできる」ほど手軽じゃなくなってしまうかなぁ…なんて。


柔軟シリーズの次は各種目ごとの「お家でできる」練習方法をやろうかと思ってるんですが、


前にちょっと書いた「質問コーナー」とかもやってみたいし…書きたいネタは尽きません(笑)