プラムさん、耳栓探すのを断念したらしい・・・
朝になりました。
ガー子のイビキはとまることを知らない。
5:30羊さんトイレ。
6:00プラムさん、カーテンを開ける。
6:30私が部屋の電気を点ける。
7:00ナースが朝の点呼にくる。ガー子がナースに下剤を所望。
7:10ガー子が再びイビキを奏でる。
7:17ソバージュからどうでもいいLINEがくる。
毎朝のルーティンが始まる。
朝食のパンを焼きに行きたいが、絶対にソバージュに捕まるので、時間をずらす。
部屋を出るとちょうどソバージュが焼けたトーストを持って部屋に入って行くところだ。
ヨシ！
安心しきって、給湯室へ。
トースターにパンを入れる。
差入れてもらったピザソースとチーズを乗せたピザトースト。
賞味期限もギリギリアウトやし、今日食べとかないと！笑笑
スープ用にポットの湯を水筒に入れる。
「またえー匂いさせて、朝からええもん食べるんやな？」
ジャマト登場。
抜かった。
ソバージュを乗り越えてもジャマトがおったんや。
しかも、食べ終わったのか、ソバージュまでもがやってきた。
ジャマトとソバージュ、寄ってたかってトレイを返しに来る他の患者たちにピザトーストの話を一頻り聞かせる
ポットの熱湯を頭から浴びせてやりたい衝動に駆られながらトーストが焼けるのを待つ。
***********
回診が終わり、プラムさんは自主トレへ。
羊さんは、9:45まで自分のベッドで腕振りの訓練しながらテレビ。
ガー子はイビキ中。
私は、セブンにコーヒー飲みに行く！
案の定、ソバージュからLINE。
「まだ自主トレ行かへんやろ？」
なんでいちいち確認するんや？なんでいちいち報告せなあかんのや？
「セブンにサラダ買いに行くわな」
だけ返信してすぐ出発した。
電話がかかる。
ソバージュ
「検温と血圧測るから待っといてって言われてもたから、行かれへんねん」
誰モ誘ッテヘンガナ！
5分後、再びLINEがきた。
「今終わったから今から追いかけます」
すでに私はセブンの駐車場前。
来テ欲シナイッチュウネン！
セブンでコーヒー注文。
「ここで飲みます」
カウンターに座り、淹れたてのコーヒーをひと口。
スマホ取り出して、電源ON
カウンター前の窓を外からソバージュが叩く。
めっちゃテンション下がるわ・・・・
ソバージュ、ペットボトルの紅茶とパンとチーズケーキと、いろいろカゴに入れていく。
「レジで、『ここで飲みます』って言わなあかんで」
と言うといたけど………
厚かましいババアや。
昼ごはんも一緒に食わなあかんかと思うと、益々下がるわ。
隣に座って、ジャマトへの愚痴が止まらないソバージュ。
確かにジャマトは酷い。
デリカシーがゼロ！ってか、マイナス。
せやけど！せやけどやなぁ！
オマエ等、目くそ鼻くそジャ！
自分がいいたいことをぶちまけてスッキリしたら、
「ほな、帰ろか」
とソバージュ。
いやいや、私サラダ買いに来てるからな。
今駐車場に入ってきたあのトラックが搬入するサラダを待っとんねや。
「え？サラダなかったん？」
今朝入荷するサラダを買いに来てるんや！っちゅうねん！
トラックの兄さんが、台車にたくさん通箱載せてやってきた。
ソバージュ
「その箱に入っとんやろ？取らしてもらいんか」
私
「まだ店員さんのチェック終わってないからな。」
ババア、イオ◯の社員でレジ打ちしとるクセにそんなことも知らんのか！？
搬入と同時に
店内混み始める。
ソバージュ
「お店の人に頼んだら？」
私
「急ぐんやったら先に帰っといて」
ソバージュ
「いや、私は時間あるからな。大丈夫やで」
ホンマ、今すぐ消えてくれ
ようやくサラダをゲットして帰路。
ソバージュの話し声が途切れることはない。
部屋に戻ってクーラーBOXにサラダを入れて自主トレに。
************
11:30ソバージュからLINE
「どうして行きますか？」
アホか？病院食が配膳されるのを待って、そのお膳を給湯室に返却して、現地集合やって昨日から8回説明したぞ。
11:45昼ごはん配膳。
11:48ソバージュからLINE。
「また、出る時連絡してね」
ナメとんのか？
「羊さんエレベーターに乗るから時間かかるから、先にいっといて」
プラムさんに理由を伝えて、羊さんを連れて喫茶店へ。
11:54ソバージュからLINE。
「私はもう到着してます。まだか？」
行くのやめよかな………
**********
喫茶店ではありますが、病院食とは雲泥の差。
っていうか、比べる対象ではないな。笑笑
病院のドクターやナースたちは、この喫茶店の二階で食事取るし。
奢ったる奢ったると言うてたジャマトが、
「割り勘でええやろ？」
と小声で言う。
「誰も奢ってもらうつもりないで」
と返して、先に集金しとこう！とみんなに言うた。
そうじゃないと、羊さんが全員の分を払ってしまいかねないから。
私は、ソースカツ丼。
他の3人は日替り(エビカツ)定食をチョイスし、おいしくいただきました。
羊さんと二人、黙々と。
ジャマトとソバージュがベラベラ喋り倒す中、羊さんは食べることに集中。私も時々生返事しながら、奴らの話を極力スルー。
ジャマト
「私が30日に退院するんやから、あんたも1週間後には退院しぃよ！？」
今までも散々、
アンタは若いんやから回復も早いやろ？早よ帰りよ！？もう退院出来るやろ？
と言われ続けていて、大概ムカついてるのに、また言い始めた。
私
「アンタに言われんでも先生と相談して決める。ほっといて。人の退院まで口出ししてもらわんでえー。」
と、真顔で返したら、慌ててソバージュの方向いて、
「心配したりよんのになあ！？」
イニサラセ！
ソバージュ
「グランデさんの退院は、金次郎先生がまた指示してやろから、人のことまで口出しせんでえんちゃうん？」
と、珍しくジャマトにズバッと言うた。
言うた後に、私のほう向いて
”言うたったで〜！！”
的なドヤ顔された・・
私からすれば、
オマエ等二人トモ一緒ジャ！
である。
懲りないジャマトは、今度は羊さんに向かって
「羊さんももうそろそろやろ？入院長いもんなあ。いつ退院するん？」
羊さん自身は帰りたくて仕方ないのに、ドクターからまだOKが出ない。
毎朝の回診の度に、各ドクターから、
「羊さんは傷み方が酷かったし、傷も大きいし、筋肉が全然足りなくてまだ自分で腕が支えられてないからねえ・・・・まあ気長にいきましょう」
と言われている。
そんな羊さんに向かって、無神経な言葉を投げるジャマト・・・ほんまに嫌い。
*********
私がまとめて会計済ましている間に、3人先に店を出て帰りよって！と頼む。
1秒だって一緒に居たくない。
店の前の道を渡れば病院の門。
支払い済ませて私も道を渡る。
病院から出てくる車が前から見えるが、81歳の羊さんを連れて歩くジャマトは気づいてない。
「前から車やで！！」
と声を掛けた。
ジャマト、羊さんから手を離して自分だけ端に寄る。
足が少し不自由な羊さん、まだ道の真ん中をゆっくり歩く。
慌てて駆け寄り、羊さんを誘導。
ジャマト、知らん顔でソバージュの方に寄っていく。
私の体温が3度上昇した。
病院の玄関手前で、羊さんに
「あそこのもみじ見に行こう！」
と誘った。
散歩に出歩けない羊さん、たまには外の空気吸いながら、ナンチャッテもみじ狩りを楽しもう。
サッサと歩く二人はほっといて………と思ったのに、ソバージュが気付いて戻ってくる。
もれなくジャマトもついてくる。
もみじの前で羊さんの写真を撮るつもりやったのに、何故か要らん奴2人も一緒にポージング。
私の体温が５度上がった。
今週土曜日、やっと奴らが退院する・・はず・
それまで、我慢できるかな？耐えられるかな？
とりあえずがんばろ………