こんにちは!
こちらはまだまだ朝寒くシロと朝んぽの時は吐く息が白いことがあります。
そして娘の美大受験も先月から佳境に入り。。
受験生らしく?!ラストスパートでポートフォリオ用の作品の作業を深夜過ぎまでやっています。
他の文系や理系の専攻とは違い、美大は少し締め切りが後なんですね、知らなかった。
私大の共通出願(Common Application)は 年末で、ポートフォリオの提出は今週末だったり、1月末までだったり学校によって違うようです。
「ようです」と言うようになるべく関知せず本人に任せています。。。(内心ハラハラ)
娘はややこしい(笑)から全部いっぺんに今週末までに提出すると言っています。
余談になりますが、実は私、武蔵美の空間演出デザイン専攻で無事に卒業してます。。。
紆余曲折あり、アートやデザインからは程遠い数字を追いかける仕事を今はしてますが、趣味でまだ続けています。これはまた機会があれば。。。
実際に美大受験を経験した私にしてみると、デッサンや平面構成の特訓、あの寒ーい時期に、実地試験を各学科ごとに受けなくていいだけ少し余裕があって楽なんじゃないかと思っていました。
娘と一緒にネットフリックスでブルーピリオド(東京芸大目指す高校生の男の子のアニメ)を一緒に見た時も、
娘「ええ!これアートスクールに行きたい子達は日本で毎日やってるの?!?」
私「そうよ。 私が受験した30年前とほぼ変わらないよー。」
ブルーピリオドはすごく美大受験の描写が忠実で、美大受験あるあるで楽しかったです。
閑話休題。。。
そんな中でも横で見ていて大変そうだなと思ったのはUC校の出願時のショートエッセイ。
UC校の中で出願した学校で、サプリメントでもう一つ書かなければならないエッセイがありました。
書く内容は「今までの“人生”で社会的正義が必要な状況に自分が置かれた時、またある人やグループが必要であった時、あなたはどう感じ、どのように行動を起こしましたか?」と言うもの。。。
なぜそんな社会派な内容で?!?
特にカルフォルニアの大学だから(リベラルということで)だと思いますが、これには娘も困って、
娘「一応ミックス(ハーフ)で半分アジア人だし、親は一世だし(私のこと?)そういう境遇だったり、扱いを受けてもおかしくないけど、考えるとそんなエッセイに書くほどの大変な思いってしてきてないかも。。。」
BLM(ブラックライブスマター アフロアメリカンの命を守ろうと声を上げた)のデモ活動があった時も、息子は高校でデモに参加してたけど、娘は中学でまだそう言うことには目覚めていなかったし。。。
と言っても友達やクラスには色んなバックグラウンドの子達も結構います。
きっとその子達の親やその上の世代が大変な思いでアメリカにやって来て、その後も大変な境遇にあっても、今の高校生くらいの子達は学校でそんなことは話さないし、断片的でエッセイになるような内容が思い浮かばなかったよう。
結局考えた末、市内ののラテンアメリカ美術館で夏休みインターンシップ中に接した子供達や学芸員の方たちのことを書いたようです。
他にもポートフォリオには自分の内面を表現したものばかりでなく、社会派なアートも盛り込んだ方がいいと予備校の先生からアドバイスをもらって制作していました。
アメリカの美大受験は日本の美大受験とはここまで違うとは少し驚きでした。
日本の美大受験生のように、試験で実力を出すというゴールのためにひたすら頑張る!と言う感じではないですが、色々と表現する幅を広げながら、何か社会正義や貢献についても考えて制作したりエッセイ書かないといけないし。。。どっちも大変ですね。
これは去年ロサンゼルスカウンティ美術館に行った時のもの。奈良美智さんの彫刻の前で!