2014年11月
和歌山県 熊野本宮大社


もともと本宮大社は熊野川 音無川 岩田川の中洲である大斎原(おおゆのはら)にあったのが、明治22年(1889年)の水害で多くの社殿を失い、残った4社が現在の場所に移されたそうです。

大斎原には流されたお社をまつる小さな祠があり、そちらを守る狛犬さん(旧社は撮影禁止なので写真はありません)はとても健気に見えて、立ち去り難かったです。


旧社の水害は森林伐採が原因だったと知り悲しくなりました。

日本人は自然の中に神仏を見い出す
感性に長けているからこそ、全国に沢山の神社仏閣や道祖神が祀られているんじゃないの?って。


話しが飛びますが、皆さんは春に栽培もののタラの芽がスーパーに並ぶのをご覧になったこと、ありますか?

あれも美味しいのでしょうけれど、天然のものって本当においしいんですよ。

山の人は、タラの芽の2番芽以降は摘みません。
そんなに苛めたら木が枯れてしまうから。

ところが、山菜採りが好きだと都会から勇んでやって来て、私有地に入り込んで側芽まで残らず摘みきってしまう方って、いらっしゃるんですよ。

実家に帰って丸刈りされたと聞くと、もうガッカリしちゃう。


悲しいですよー。

立ち枯れたタラの木。

タラの木にも命があるのに。

毎年楽しみにして木とお付き合いしてるのに。

知らないって

無惨なことです(ノ_・。)



今は「がまずみ」の木が酸味の強い赤い小さな実をつけて、鳥がさかんについばんでいる頃かなあ。

年に2回くらいしか帰れないから、もう作ることもないですね。

がまずみは酸っぱいだけで甘みがない為、用途はせいぜいホワイトリカーに漬けるくらいなどと言われてますが

私はお砂糖とお水を加え煮てザルでこし、シロップを作っていました。

鮮やかな赤色、無糖の炭酸で割って飲むととても美味しい…


1人で金属のボウル片手に出掛け、子どもながらに人間の取り分を考えて、林をあちこち歩き分散して実を採取したものです。

鳥にとっては生きる為の食糧。

ちょっと後ろめたい…。

それでバラの刺なんかに引っ掛かれながら家の裏の木立ちへ分けいったり、

道を渡り坂を登った川沿いの林で蜘蛛の巣(蜘蛛苦手)を払いながら 摘んで歩いていました。



都会にお住まいの方はそういった環境を作るのは難しいと思いますが、

お子さんが自然に触れるチャンスがあれば是非とも体験させてあげて欲しいです。

公園の木の葉が季節ごとに色を変えてゆくのを、一緒に眺めて感じたことを話すのもいい体験じゃないかなあ。