「分かりません」
「分からない」
…という言葉。

昔は、分からなくて申し訳ないな…なんて気持ちもありつつ使うことが多かった気がします。
「あ…。それ、私は分からないんです。スミマセン。」的な?

今の時代は違いますよね。
堂々と言える言葉、まったくもって恥ずかしげのない言葉、「無知」という意味を持たない言葉、説明や言い訳の言葉に変わってきました。


以下、ぷんぷんリコさんの愚痴です。


もうひとつのパート先で。

「分からない」
という言葉に痛めつけられている気がします。自意識過剰かもしれないけど。

例えば今日たった1日で。

ーーー
祝儀袋や香典袋の書き方やお金の入れ方
ある程度の年齢なれば、ほとんどの人が知っていること。

今朝、「御霊前」を包むように頼まれた女の子に、そのやり方を教えていた。
ああ…私もこの年代の時は知らなかったかもなぁ…なんて思いながら。
「あ…また頼まれることがあると思うけど、49日を過ぎたあとに伺うような場合は『御仏前』の袋を使うようにね。御霊前は49日の前だけね。」
と最後に言い添えた。

社内はシーンとしてたので、そこらへんの人達にも私の説明は聞こえていたと思われる。


午後になり、同年代のパート先輩が
「さっきリコさんが打ち合わせに行っている時に社長から頼まれたから、お金包む作業やっといたよ。11月に亡くなられた人だったから『御仏前』でね。」
と、声をかけてくれた。

「ありがとうございます。」
と答え、他の作業をしてると、社長と総務部長に呼ばれた。
「念のためで申し訳ないけど、これで合ってるか確認してもらえるかな」
と。

あ…さっきパート先輩がやってくれたやつだな…と思いながら、気分的には「合ってる」を前提に「はい、はい」と答えて手に取った。

まずは表の名前欄が薄墨ではなく、真っ黒な文字だった。
「あ…墨と薄墨が見分けづからったのかもしれません。ここは書き直しますね。」
と言いつつ、袋の中身を確認する。
袋の構成にもよるのだが、不幸の時はお札はピン札は使わず、更に袋に入れる際はお札を裏にして入れる。
それも出来てなかった。
さりげなくピン札に折り目をつけ、お札の向きをなおして入れ直しつつ
「金額は合ってますね。」
などと言ってみた。

見ていた総務部長は、
「私はずっと社保関係の仕事をしてきたので、こういう庶務的なことは分からないんですよ。これって雑用係のお仕事ですもんね。」
と、いらぬ自己フォローをする。
はい、出ました。
分からない
っと
「パート先輩のことだから、年代的にそこらへんはきちんとやってると思いこんでしまってました。」
はいはい、あなたは悪くないっっと😑

単に「知らなかった〜」と言ってくれても、別に何ともないのに…心の中で呟きながら、ふと社長が片手に持っていた案内状を見ると、キリスト教のお別れ会のお知らせ。

ん?
これはまずいぞ。『御仏前』じゃバリバリの仏教になってしまう…

袋の表書きを薄墨で書き換えるタイミングで『御香典』の袋に差し替えた。

それらが終わったあとで、さっきのパート仲間に小さな声でそれを説明した。
「えっ。そうなの?私、そういう仕事してこなかったから、そんなの説明してくれないと分からないよ。下手に親切心で手伝わなきゃ良かった。」
と不機嫌。

はい。出ました。
分からない
っと。

仕事という意味じゃなくて『一般常識』として知らせておいたほうが…というつもりだったけど、高飛車でしたかね😞。

私も常識的なことが出来てないことが多いものだから。
そーゆー時に教えてもらえるとありがたかったりするのだけど。


その他。

今日の分からないを全部書き連ねてたら、どんなに長い文章になってしまうだろう。

メールの振り分けルールが分からないだの。
EXCELのピボットテーブルが分からないだの。
Wordのフィールドコードが分からないだの。
そーゆー何度かやれば覚えるようなことを「教えて」ではなく「分からない」と言う人は、えてしてそれに苦手意識がある。
それは分からないというニュアンス。
他のことなら分かるけどというニュアンス。

「だからやってよ。」
「だからこれだけはやってよ。」
これだけ?これだけがいくつあるんだ?


契約書の見方が分からないだの。
何かの招待状へのお断りのお手紙の書き方が分からないだの。
そんなビジネスマナー

このネット社会。
ネットで調べなさい!

「調べる時間がないから、今日だけやってよ。」
今日だけ?今日だけ今日って何年何月何日ですか😁?


はたまた新しく毎月届くことになったデータを、どうやって加工したらいいか分からないと。
そのノウハウは、自分で応用しないといつまでもできないよ?
「そーゆーの私、全然分からないから」って。
「リコさん、得意でしょ?」って。
だったら貴方は何が得意なの?




そんなわけでプンプンしてました。

そんなんで残業になってしまうのは、かわし方が分からない自分への罰。

今日は時間もあるし、おとなしく終わるまで残るか…
そう思った矢先。

もうひとつのパート先のパートさんから電話が入った。

「実印のしまってある場所が分からないんです」
「役員の人、誰かいない?」
「それが皆さん出かけていて今日は戻れないそうなんです。」
……聞くと、確かに致し方ない理由で急遽、実印が必要になったという状況。

彼女の分からないはごもっとも。
実印の在り処は役員と私しか知らないし、たとえ場所を教えたとしても、そこを開ける鍵は私しか持っていない。

「すぐ行く!」

そして今、私は納得のいく「分からない」のための移動中で、これを書いてます😄

長々とくだらない内容で失礼しました〜
ぷんぷんリコさんでした〜🤗