三条教室
京都で料理の修行を終え
現在自分のお店を持つ準備中の生徒さん
まだ30歳
ところが
好きなのか勉強したのか
陶器を次々言い当てます
これは?
「織部」
これは?
「はけ目」
これは?
と意地悪く会津の本郷焼きを聞くと
「わからないですね。唐津ですか?」
と。
会津の本郷焼ですよというと
「それ?知らないです」
と、素直にわからない事はわからないというのが素晴らしい。
お茶も懐石は勉強していないので
お茶も出せるお店にしたいと
京都で学んだお茶を続けようと思って入門してくれました。
聞くと、京都で修行したお料理屋さんのお茶の稽古は強制でなく希望者のみだったため、みんな一生懸命だったとの事です。
今は便利な時代でYouTube、本などで学ぼうと思えば学べる時代。
それでも時間を作ってお稽古に通うのが大事だと思います。
机上の空論という言葉がありますが
懐石の難しさはタイミング
「勝手を見繕いましてそ飯を差し上げます。」
その時にタイミングよく一文字が切られ汁がはられお向こうに加減酢がつけられ濡れ箸がのせられる
それは自身が茶事の客になり体験する
自分が亭主になり炭手前を終えた時に
お勝手で半東さんに濡れた箸がついたお膳を渡された安堵感
茶人を目指しながら料理人になってくれる生徒さんが来てくれて、とても嬉しいです。
彼が立派な懐石のできる生徒さんになれるよう応援したいと思います。