平成30年12月9日(日)、「成年後見制度における精神障害者の意思決定支援に関するシンポジウム」が開催されました。
公益社団法人日本精神保健福祉士協会の主催です。
【プログラム】(敬称略)
<講演>精神障害者の意思決定支援と成年後見制度
[講師]水島俊彦(法テラス埼玉法律事務所 常勤弁護士)
<シンポジウム>成年後見活動における精神障害者の意思決定支援の現場から
[シンポジスト]
・田代政和(公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート常任理事/司法書士)
・小嶋珠実(公益社団法人あい権利擁護支援ネット/社会福祉士・臨床心理士)
・吉川優子(ライフサポートオフィスMVC/精神保健福祉士)
[コメンテーター]
・水島俊彦(再掲)
★配布資料(PDF)は次のURLからダウンロードできます。
⇒http://xfs.jp/cNGZth
このシンポジウムはYouTubeでライブ配信されました。
動画配信いいですね。
家でのんびり観ることができました。
前半の水島先生の講演の感想を述べたいと思います。
そもそも「意思決定支援」って何でしょう?
日本においても様々な意思決定支援のガイドラインが出されていますが、
「意思決定支援」の定義は錯綜していて一義的ではないんですね。
水島先生の講演を聴いて、それぞれのガイドラインでどのような意味で使われているのか
注意する必要があるということがわかりました。
水島先生の講演のなかで一番興味深かったのは、
「best interests(最善の利益)」と「expressed wish(表出された意思、心からの希望)」
との違いを説明する寸劇(VTR)でした。
水島先生は
「本人の意思決定能力は支援者の支援力によっても変化する」
とおっしゃっていましたが、それがよくわかるVTRでした。
私たち成年後見に関わる者は、支援者の一人として
「本人が自己決定できるベストチャンスを与えられているか」
について、常に自問自答しなければなりません。
「意思決定支援」と言うは易く行うは難し…
水島先生の講演は1時間半で時間が足りなかったので、
ぜひもっと長時間の講演を聴いてみたいと思いました。
(東京ジェイ法律事務所 司法書士 野村真美)
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