あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、平成30年最初の話題は「成年後見制度利用促進」。
成年後見制度利用促進のトップランナー埼玉県志木市の活動をご紹介したいと思います。
志木市といえば、昨年3月に全国で初めて成年後見制度利用促進の条例を制定したことでも話題になりました。⇒コチラ
志木市の成年後見制度利用促進の歩み
平成29年3月24日 「志木市成年後見制度の利用を促進するための条例」を制定
平成29年6月27日 平成29年度第1回志木市成年後見制度利用促進審議会
平成29年8月9日 平成29年度第2回志木市成年後見制度利用促進審議会
平成29年10月11日 平成29年度第3回志木市成年後見制度利用促進審議会
平成29年11月13日 平成29年度第4回志木市成年後見制度利用促進審議会
平成29年12月27日から平成30年1月26日まで
「志木市成年後見制度利用促進基本計画(素案)」について意見を募集←イマココ
志木市では、条例で審議会の設置(第9条)と計画の策定(第6条)を定めています。
その条例に基づいて、今までに4回の審議会を開催し、計画の素案を策定しました。
審議会の会議結果報告書⇒コチラ
基本計画(素案)⇒コチラ
ここでは、基本計画の素案について見てみましょう。
私が一番関心があるのは、
「地域連携ネットワーク」をどう築くのか?
各関係機関の役割は?
という点です。
つまり、私達専門職がどのように地域連携ネットワークに関わっていくのか?ということです。
基本計画(素案)の26ページに以下の図が掲載されています。
この図に記載されているとおり、以下の4つの機関等で私達専門職の出番がありそうです。
① 審議会(計画の進捗管理・評価)
② 後見ネットワークセンター(相談・支援、市民後見人の養成、受任調整等)
③ 協議会(制度に関する普及・中核機関等との支援策の共有等)
④ チーム及び後見人(後見人の活動・被後見人の見守り)
志木市の計画素案では、中核機関は行政(市)の役割としています。
協議会については、既存の協議体を活用するようですね。
まだ素案の段階ですので、今後市民の意見を聴いて、正式な基本計画が策定されることになります。
このように、志木市が成年後見利用促進の先頭を走っているのは、司法書士の大貫正男先生(志木市成年後見制度利用促進審議会会長・日本成年後見法学会副理事長)の存在が大きいですね。
今後の志木市の成年後見制度利用促進の取組みに注目したいと思います。
(東京ジェイ法律事務所 司法書士 野村真美)
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