高齢者・障害者虐待対応研修~事例集積と研究成果のご報告~ | 成年後見日記

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平成29年3月8日、リーガルサポートの研修「高齢者・障害者虐待対応研修~事例集積と研究成果のご報告~」を受講しました。

 

前半は「虐待事例報告」

リーガルサポート東京支部の虐待対応委員会が、虐待案件の後見人に就任した会員からヒアリングし、集積した事例を発表するという内容でした。

 

後半は「パネルディスカッション~司法書士の虐待対応のあり方、今後の課題などを中心に~」

リーガルサポート東京支部の虐待対応委員会の委員が、事例集積により見えてきた課題、司法書士に求められるもの等についてディスカッションするという内容でした。

 

私も、息子に経済的虐待を受けていた母親の後見人に就任したことがあります。

 

家族による虐待の場合、虐待されている被後見人に対する支援だけではなく、虐待者に対する支援をしなければ、家族関係が修復されず、本当の意味での被後見人の幸せを実現できないのが難しいところです。

 

とても後見人一人で対応できる問題ではありませんから、関係者と連携をとって家族全体を支援していくことが必要になります。

 

後見人が就任すると、それまでかかわっていた行政、福祉関係者が安心して手を引いてしまうということがありますが(私のときもそうでした)、後見人としてはそれをつなぎとめるべく努力し、関係者がチームで家族全体を支援していくことが大切ですね。

 

虐待案件は、いわゆる「困難案件」ですが、困難だからといって避けていては「専門職」とはいえません。

かりにも司法書士が「専門職」と名乗るからには、困難案件も積極的に受任することが求められているのではないでしょうか。

 

 

(東京ジェイ法律事務所 司法書士 野村真美)

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