【裁判所書式改訂】後見事務報告書&財産目録の改訂 | 成年後見日記

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後見サイトの「後見事務報告書」と「財産目録」が改訂されました。

 

「後見事務報告書」

http://www.courts.go.jp/tokyo-f/vcms_lf/290223_teikihoukoku_koukennjimuhoukokusyo.pdf

 

「財産目録」

http://www.courts.go.jp/tokyo-f/vcms_lf/290223_teikihoukoku_zaisanmokuroku.pdf

 

ざっと見たところ主な変更点は以下のとおりです。

 

【後見事務報告書の変更点】

 

① 定期的な年収の変化、定期的の支出の変化について、表を作成することになりました。

  いつから、どのような定期的な収入又は支出が、どのような理由により、1か月当たりいくらからいくらに変わったかを表に記載します。

 

② 1回につき10万円を超える臨時の収入又は支出について表を作成することになりました。
  いつ、どのような理由により、どのような臨時収入又は支出が、いくら入金又は出金されたかにつき表に記載します。

 

表に記載すると、報告しやすいですし、チェックしやすいですね。

 

【財産目録の変更点】

預貯金・現金に「後見信託」を記載するようになりました。

 

これはちょっと驚き…。

後見制度支援信託は明らかに「預貯金・現金」じゃないですよね?

いままでは「6.その他資産」のところに記載してましたが…。

 

たしかに、後見制度支援信託は預貯金・現金が形を変えたものですし、鍵がついた預貯金のようなイメージですから、「預貯金・現金」のところに書くのは違和感はありませんが。

 

今までおそらくバラつきがあったのを統一したのでしょう。

これで、後見制度支援信託をどこに記載するか迷わなくなりますね。

 

以上がざっと見た感じ変更になった部分です。

 

裁判所の書式は改訂されることがありますから、報告の際には必ず管轄の裁判所のホームページ(東京の場合は後見サイト)にアクセスして最新の書式を使用することが必要ですね

 

(東京ジェイ法律事務所 司法書士 野村真美)

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