メイクとファッションで
あなたの未来をつくる
外見美スタイリストの
福井まみこです
★★★
もう昨日になりましたが
3月11日は
福島出身の私にとって
忘れられない日です。
昨日の午後2:46には
福島の方向を向いて
ひとり密かに
黙祷をささげました。
私の亡き母の実家は
福島原発の近くでしたので
多くの親戚が被災しました。
この写真は
私が小さい頃に、母に連れられて
萱浜の海に海水浴に行った時のもの。
右が母
真ん中が私
左は姉です。
こののどかな町に、数十年後
原発が来ました。
そして町は豊かになりました。
地震が起きる前までは
東電様様
地域の多くの人々が
東電関係のお仕事についていましたし
私の従兄弟も例外でなく
東電で働いておりました。
9年前
ある従兄弟は
地震が起きてから1週間程
東電の中に閉じ込められ
やっと出てきた時には
まるで浦島太郎のようだったと
のちに話してくれたのを
今でも覚えています。
また、他の従姉妹は
着の身着のまま逃げてきて
残してきた大事なペットの安否を
心配していました。
私の大好きだった叔父叔母は
その日から連絡が取れず
今日に至ります。
全く出てきてくださらない不明者は
まだ数千人いらっしゃるのです。
その叔父叔母は
家ごと流されてしまいました。
地震が起きる半年前に
リフォームしたばかりの家でしたのに…
昨日姉から連絡がありました。
原町で手を合わせている女性が
TVに映っていたのだそうです。
『東日本大震災時、
津波で両親と祖母を亡くした〇〇さん』
とテロップが出て
なんと彼女は
その叔父叔母の娘で私達のいとこ、
幼い頃よく一緒に遊んだ
美智子ちゃんだったと。
福島は世界的に
有名になってしまいました。
私は悲しいんです。
私の愛する故郷・福島が
カタカナで『フクシマ』と呼ばれ
放射能で汚染されている場所として
世界的に伝わっていることが…
だから
私は伝えたいんです。
私にとっての福島は
カタカナのフクシマなんかじゃないと
私にとっての福島は
豊かな大地と海に囲まれた
美しい場所であり
優しい人達が住む場所であり
私のルーツであり
かけがえのない故郷なのだと
春はまた
いつも通りにやってきますが
当たり前のことなんて
本当に何一つない。
対岸の火事と思うなかれと
自分に言い聞かせながら
亡くなった方のご冥福を
ただただお祈りいたします。
そして
福島で懸命に生きている方々へ、
福島で眠っている多くの命に敬意を示し、
私は、福島でいただいた命を
これからも
大切に
しっかり生きていこう。
叔母や美智子ちゃんの顔を
思い浮かべながら…
そんなふうに思うのでした。
福井まみこ
福島県いわき市出身
現在は夫・娘（23歳）・息子（20歳）・愛犬アリス（13才）と
神奈川県川崎市在住の58歳
経歴：美大卒業後、アパレルメーカー企画室へ就職。その後、音楽業界、映画音楽プロデューサーを経て、出産を機に専業主婦となり起業した夫をサポート。子育てがひと段落したタイミングで、メイクアップ講師になり現在に至る。
資格：日本パーソナルメイク協会認定講師、化粧品検定2級
趣味：水墨画・ファッション
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