お久しぶりです。

さて、

COVID19 。

一月前からは想像できないくらい感染者が増え、

世界が徐々に閉じていくような気がする毎日です。

 

2月にイスラエル陶芸協会にお呼びいただき初の旧約聖書の世界に足を踏み入れる予定でしたが、渡航2日前にイスラエル政府が日本を入国拒否、あえなく中止となりました。

これ、いったら行ったで大変だったと思います。

その後欲張ってスペインの仕事をいれ、ついでに英国も寄ろうと思ってました。

続々と情勢が悪化し、欧州内の移動フライトもキャンセル

絶対帰国難民になってました。

あわわ。

 

で、

仕事がなくなったので家におります。

(昨年夏に実家の二階に引っ越しました。

 大家さんが、借家を潰して娘さんに家を建てるということで立ち退き・・・)

 

毎日100%自分だけの時間、

最初脳みそがついていかなくて唖然、としてましたが ぽちぽち作っています。

 

この辺は郊外で住宅街からちょっと離れていて、周りはミカン畑やほったらかしの山です。

2階の窓から外を見ているとうららかなお天気で花がさいて緑がきれい。

とても世界中がウイルスと戦っているなんて見えません。

 

家の東は竹林です。

この間からウグイスが大変それはもう大変よく鳴きます。

母も、今年はよーくウグイス鳴くね、と申しておりました。

 

ウグイス、最初は下手くそ

 

「 ・・  ほ~ ・ ・」

 

「 ほ~、、 ほ~・・・」

 

「   ・ ・・ ・ けっきょ!」

 

というとるのですが

そのうちうまくなって

 

「 ホー ホケキョ ♪ 」

 

と見事に鳴くようになりました。

それが、今度はやたら鳴く。

 

何かしゃべってるのか 

ききみみずきんがあればかぶりたい。

 

ききみみずきんというのは、

これをかぶってちょいと動かすと小鳥や木々の話がわかるという童話の中に出てくる頭巾です。

 

「ききみみずきん」

ご存じの方もあるかもしれません。

とても美しい絵本を子供の頃持っていました。

岩波書店 木下順二作、初山滋絵

 

お話もさることながら

挿絵が素晴らしくて、筆の穂幅も自在に実に瑞々しく描いてありました。

 

思い出したらどうしても見たくなってしまい、インターネットでさがしたら

ヤフオクでありました!

 

たった300円。

手元に来たら、記憶の通り。

 

もっと大きい本だと思いましたが、私が小さかったんだな。

「ききみみずきん」の次に「うりこひめとあまんじゃく」も。

 

表紙を開いたら、

もう私はつるんと落花生のようで口を曲げたへんちくな子供になってました。

 

子供の時のような感受性はないので同じように読むことはできないのだけれど

それでも その頃どんな風にその挿絵の世界に入っていたのかは思い出せました。

 

ほんとうにきれいだなぁ、

と感心して

かたちやら曲線やらつくづくと眺めていたもんです。

 

小鳥たち、お嫁入りの簞笥

 

闇に埋もれしゃがむ藤六、

踊るような木のかたち。

 

藤六が大石をのけて ぼこ ぼこ と涌く水の透き通った色。

 

 

藤六の腰に下げた巾着がかわいいなぁと思っていたのですが、

その巾着にあまんじゃくの顔がかいてあるのでなんでかなとおもったのも思い出しました。

今拡大してよくみたらあまんじゃくではないみたい。

 

いやぁ、至福の時間でした。

きれいな記憶は宝石のようです。

 

 

外に出にくくなりましたが、それはそれで

この暇にできることもありますね。

 

Covid19,

一日も早く収束して、世界の皆が平和にお散歩したり自由にできるようになりますように。

皆さんもお気をつけてお過ごしを。