前日に作っておいたカスタードクリームも添えて。
シュケットは、数年前東京の田園調布駅付近のお友達の家に住まわせてもらっていたころに
駅のすぐ近くにあったパン屋さんでなんとなく買ってみたら
外側はパリッとしてるのに中がしっとりしていて
シュークリームの生地の中身ないバージョンのくせに
「なんだかものすごくおいしいぞう」
と、しみじみ感動してしまった思い出のお菓子。
なんでまたシュケットを焼こうと思ったかというと
最近読んでいたミュリエル・ハルベリの小説
「至福の味」で、料理評論家の主人公が
死を目前にした病床で、最後に食べたいと思ったものとして出てきたから。
”生きているうちに美食の限りをつくしてきた人気料理評論家が、
最後の最後に思い描いたのは
子供のころスーパーで買った、柔らかくなってしまったシュケットだった。”
主人公の料理評論家の、自身の食にまつわるエピソードと、
彼の周りの人々による、彼への思いが交互に章になって書かれているのだけれど
一つの料理に対する文章の表現がすばらしくて
よだれが出そうになってしまうこともしばしば。
フランスの「最優秀料理小説賞」2000年度受賞作品だそうです。
ちなみに、ミュリエル・ハルベリを知ったのは
「優雅なハリネズミ」
という、彼女の2作目の作品を読んだから。
現在は旦那さんと一緒に京都に住んでいるという作者。
日本好きで、谷崎潤一郎やら小津監督やらが出てきたり
寿司やらそばやら日本の料理を称賛する場面もよく出てきます。
古風な日本好きのフランス人が書く
ちょっぴり哲学的で、ブルジョワジーへの皮肉たっぷりな小説。
とても読みがいのある作品で、
ゆっくり時間をかけて読みました。
この作者に会ってみたい!!と思って色々検索してみたら、
「優雅なハリネズミ」が日本で刊行された2008年に
九州日仏学館で講演をされていたとのこと。
本もリアルタイムでチェックしていかねば・・・・と
残念無念。
日本に住んでいるなら、いつかは会えるかな!!!




