昨日は劇場映画を見ました。
普段はリラックスしておうちテレビ派なのですが近頃市内に巨大モールが出来てからは、その中のシアターに何度か見に行っています。
きのうは「これを絶対に見に行こう」というのではなく、大変失礼ですが「ヒマをどうしましょう・・・」という不純な動機でした。
入った映画は「白鯨との戦い」
なんだか、多急ぎでつけたような題名だし「期待しないほうがいいかな」と思いつつ見ているうちに面白くなって行きました。
魔物と呼ばれる巨大な白鯨に一隻の捕鯨船がどのように翻弄されて追い詰められ、破壊され、難破し、その後遭難した乗組員がどのように漂流したかのお話ですが、やはり映画館の大画面は迫力がありました。
極限まで飢えた人間がなにをするか・・・その場に居合わせなかった私に是非は語れません。
何十年か前に南米のアンデス山中に墜落した飛行機の生存者たちにも同じようなことがあったと聞いています。
年老いて捕鯨船の唯一の生存者となった老人に、「白鯨」の著者であるメルビルが取材するかたちでストーリーは作られていました。
14歳で遭難してからその時まで一度も語らなかった経験談(多分、カニバリズムなしでは生き残れなかったからでしょう)を、老人はなぜかメルビルに話しました。
名作「白鯨」はこの取材の上に創作されたとか。
私、認識を新たにしましたんですが、石油が発見される前は鯨油が大変貴重で、灯火(ランプ)にはそれが使われていたのですね。
だからあのような危険を冒しても捕鯨船は大海に乗り出して行ったのです。
映画の終わりの方で、老人がメルビルに言うのが私には印象的でした。
「最近、地面から油が出てきたって聞いたが、信じられん本当なのか」
このようにして、人間の文化は発展(変遷?)してきたのですね。
石油の次は・・・私には未だはっきり見えません。