私にはなにやら遠い昔のことになりましたが、
恋愛について少し語らせて下さい。
恋とは・・・
１．落ちようと思って落ちるものではなく、
気が付いたら落ちていた穴のようなもの。
２．永遠などというものの一切存在しないこの世で、
一瞬の内に永遠を見せてくれるもの・・・
お分かり頂けますでしょうか・・・？
いつも健気でめげることのなかったＲちゃんが痛みを訴え始めたのは去年の7月頃のことでした。
お医者様はモルヒネしかないと言うらしいのですが、Ｒちゃんはいやがりました。
私は途方に暮れました。どこかに良い痛み止めはないものか・・・と。
そうこうしていた矢先の8月、久しぶりのあかるい声でＲちゃんが電話してきました。
「眞美ちゃん、素敵な人に出会ったの」
はあ～つ？！ と、あっけにとられた私ですが・・・咄嗟に出た言葉は
「その人、独身なんでしょうね？」
その後の会話から、相手は幼馴染みであり、Ｒちゃんのお兄さんの親友であること。
小さいときにはおままごと遊びにつきあってくれる優しい少年だったこと。
Ｒちゃんの状況を全部理解した上での申し出であること・・・などがわかりました。
私は直感しました。最高の痛み止めの出現だと。
そして口にした言葉は、
「行きなさい！すぐに行きなさい！ぐずぐずしないの！」
その後、12月に入院するまで、Ｒちゃんが痛みを訴えることはありませんでした。
電話から聞こえてくるのは
「眞美ちゃん、私、しあわせ」
というお決まりの言葉ばかり。
優しい彼と三匹の猫。まっ白いきれいなお家。
「お風呂がしゃべるのよ。お湯がわきました、って。すごいでしょ！」
そして最後は・・・
彼女は彼に手を取られて命を終えました。
テレビで見ましたが、ドーパミンとは人が嬉しい時に出るホルモンで、
痛みさえも忘れさせる作用があるとか・・・・
Ｍｒ．ドーパミンのＴ君、ありがとう。
あなたのお陰で、私のかわいいＲちゃんの人生は花咲ける人生となりました。
彼女が一瞬の内に永遠を見て、心満たされて旅立ったことは確かです。
あなたの勇気ある決断と心温まる行動に感動しました。
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