テレビ番組をきっかけに
吐くことを覚えてしまった。
最初は一人分の食事を吐くところから
だんだん過食をして吐くようになる。
私の摂食障害は過食嘔吐に始まり
過食嘔吐で終わった。
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きっかけになった彼との付き合いは
2ヶ月も満たない一瞬の出来事だったのに
摂食障害との付き合いは12年も続いた。
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優越感を感じた儚い恋と、
痩せたことで少し埋まった劣等感に
「38kgになって可愛くなって
見返してやる!」と強く思ってしまった…
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知識のないダイエット方法と
危険なやり方で思考も偏り始めた。
友だちからの食事の誘いや
心配の声がうざくなったり
いらないといっても理解してくれず
食べないと文句を言い放つ
母の在り方にも嫌気が差してきた。
どんどん人間関係を良好に保つことと
高校生活を有意義にするのが難しくなった。
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それでも吐いていることだけは
気づかれないよう普通を装った。
家族にバレないように
誰もいない時間や夜中に食べては嘔吐し
友達との食事もならべく参加した。
ダイエットの目的だったはずなのに
過食嘔吐を始めても痩せられなかった。
嘔吐がうまくできなかったし、
家族の目を気にして、過食しては
寝過ごしてしまうことも多々あったから。
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高校卒業の時には、
結局、体重は10kg近く増えしまった。
見返せるどころか
別れてよかったと思われそうな結果に
屈辱感。
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上京して、
必ず別人になると誓った。
