これまで一切誰にも話してこなかった

12年間に及ぶ摂食障害についてを回想する。


今は記憶を手繰り寄せて

体験を言語化することで精一杯だけど
今苦しんでいる人たちが1日でも早く
摂食障害を克服できることを願う。


12年間一人で抱えた

摂食障害過食嘔吐を克服して7年目。

必ず治る病気だと思ってます。




高校1年生の冬16歳の時に、

3歳年上のちょい悪イケメンとの

出会いがあった。


相手からの好意は特別に

感じられなかったけど、

躍らされて付き合うことになった。



彼の家に遊びに行ったときに

部屋に置いてあった

当時流行っていたeggの雑誌を

一緒に見ていた。


私はというとギャル系でもなければ

恋愛経験も夜遊びの経験も少ない

でも大人びた高校生に憧れを持つ

田舎の素朴な女の子だった。


モデルたちは私と同じか少し上なのに

みんな大人びて可愛くて

とにかく細かった。



「身長何センチ?」と聞かれ


152cm」と答えると


「じゃあ38kgくらいがベストだね」


と彼に言われた。


eggモデルの人たちは

みんな彼の望む体型だった。


当時の体重は152cm / 54kg


地獄へのカウントダウン開始。



恋に盲目になっていた私は

痩せようと必死で

ごはんを抜いたり、走ったり

ダイエットを始めた。


一気に5キロくらい痩せた。



化粧やファッションも気にし始め

どんどん垢抜けていった。


他校の同級生に

“ファンクラブ”ができてるよ

と言われるまで。


一瞬で地獄に落ちていったのは

そんなダイエット中に見た

ひとつの番組から。


断片的にしか覚えてないけど

確かなことは


たくさん食べた後吐いて

簡単に痩せられたという


シーンを鮮明に記憶してる。


放送の意図はなんだったか

まったく覚えていない。

きっと摂食障害の番組だったはずだ。


だけど、好奇心が湧いてしまった。



その番組のあとか、次の夜、

食べた後に吐いてみた。


これが私の摂食障害過食嘔吐のはじまり。