先日からブルキナファソ滞在中にお世話になった友人と連絡を取り合っている。

 シングルファーザーの友人は数ヶ月前から母国のブルキナを離れ、娘を連れてシアトルで生活をしていた。

 もう娘もシアトルで学校に通っているし、戻りたくないと言っていた。

 その本当の理由はこうだった。

 家族から、娘に割礼を施せと言われた。
 私はNoと言った。
 娘を傷つけたくない。
それは古い迷信だ。


 それで、アメリカにこのまま亡命できるように、手続きをしていると言っていた。


 私はそのときやっと理解したのだ。

 家族想いの彼が、なぜ家族や友人と離れてまで祖国を捨てようとしたのか。


今だに続いているこの風習。   


普通に日本で生活していたら、
実際に、今もこうして
古い迷信や慣習のために、苦しんでいる人々がいる、ということに気がつかなかったかもしれない。
真剣に考えなかったであろう。


 あのとき、勇気を出して踏み出した、アフリカへの一歩が、今日のこの出来事につながった。

 自ら始めた物語の結末を、どうつけるつもりなの?

 そう突きつけられた気がした。