コンガを叩いていた当時、
アフリカリズムに魅了され、
どうしてもアフリカに行きたい!
思い立ち、
縁あって、単身でブルキナファソへ。
2006年。
海外旅行なんてグアムにしか行ったことなかったのに、一人で一か月滞在することにした。
もちろん現地の日本人の知り合いもいない。
この一回目の滞在のときはフランス語勉強していかなったので、言葉も通じず大変だったな、、。
この時に経験したことは非常に貴重なことばかりなのだけど、
その中でも一番印象的だった出来事を書こうと思う。
太鼓の修行に行くぞ!
と意気込んでいたため、ブルキナファソで太鼓と言えばジャンベ。
そう、ジャンベを買って現地の先生に教えてもらおうと考えていた。
しかし現地に行くと、ジャンベは筋肉ムキムキの男の人が上半身ハダカで力強く叩いている、、。
向こうでは特に男性的な楽器なのだ。
私は女性でしかも日本にいても華奢なほう、、たしかにイメージが難しいかもしれないな。
すると現地で仲良くなった若者たちは、
「それならバラフォンをやるといいよ。」
バラフォンとは、木琴のこと。
これもアフリカではポピュラーな楽器で、バラフォンやマリンバなどと呼ばれ、ブルキナファソのみならず、アフリカのあらゆる地方で愛用されている伝統的な楽器だ。
木琴なんて全くやったことなかったが、バラフォンの音色はとても美しく、たしかに演奏している姿も洗練されている。
それから子供用の小さなバラフォンを買い、彼らに教えてもらいながら、毎日毎日滞在先の庭で、暇さえあれば練習していた。
そんなある日の夕方。
バラフォンや太鼓、アフリカのリズムはとても宇宙的で、巧妙なパズルのようで、ずーっと演奏していると、ランナーズハイのようなトランス状態になることがある。
とくにアフリカの大地ではそれが起こりやすかった気がするが、この日ももう腕が勝手に動いてリズムがオートマティックで奏でられるような感覚になりつつ、ずっと同じフレーズを叩いていた。
だんだんと陽が落ちてきた。
とくん とくん
と、ゆっくりと脈を打つように
一段一段、暗くなっていく。
それをバラフォンの盤面でぼんやりと見つめながら叩いていると、
木琴の、木の断面にある木目の一つ一つが、
突然顔となってぶわっと目に飛び込んできた。
おぉー!
たくさん顔が、、!
精霊さんだ。
木の精霊さんだ。
日本にいるとき、私は決してそいうものは見えないし、霊感もない。
後にも先にもこの時だけなのだ。
錯覚だったのではないか。
幻覚だったのではないか。
たしかにそうかもしれない。
証明できるものはないし、旅先の思い出のうちの一つである。
しかし、不思議なのはそのあと、
すっかり陽が落ちて暗くなったので、
そろそろやめようか、と言われて
滞在先の家に戻ると、家主である青年が、
「マミコは、バラフォンをやるために、ここにずっといるといいよ」
と笑顔で言うのだった。
あ、きっと精霊が見えたことが、わかったんだな。
この時のことは、今でも時々思い出す。
ママ アフリカ。