日常を | mamicorin go go!!

日常を

2月は結構いい調子に更新作業をしていたのですが、
諸々詰まって来てしまい、ちょっとブログ更新を空けておりました。
ようやく一通り目処が付いて安心して来たところに
地震が起きました。
東京在住ですので、かなり揺れはしましたが全く被害はありませんでした。
それはもう驚く程、ベランダの飾り棚に放置してあった100円の小さな鉢だけがコロンと落ちて割れてはいましたが、それくらいです。
片付けに困る程モノが落ちたり、食器が割れたりも全くありませんでした。大量の本やコレクションしてる雑貨も静かにそのままの位置にジッとしていてくれました。
旦那が休みだったので恐怖心も半分で済みました。ワタシが地震で驚いて半泣きで裸足でベランダから駐車場に逃げ出した時には旦那は子供の小学校へ既に向っていて、ちょうど下校途中だった子供を抱きかかえて帰ってきました。
地震の5分後には家族が全員揃っていた、という幸運。
ガスを使うのが怖いので、吉祥寺まで行ってまだ営業をしていたアトレでお惣菜を買って交通機関がマヒして人が溢れ出してる吉祥寺の大変な状態を横目に家に帰ってガスを開通させ、温かいお茶でお惣菜を家族揃って食べました。
ウチの親戚関係は全て関東と関西で、東北には思い当たる友人も知人もおらず、安否に不安になる人が幸いなことに居ませんでした。
それが余計にテレビに映し出される惨状と、今の自分の何ともない日常とのギャップがどうしても噛み合なくて、集点が合わないような、なんかボンヤリと気が抜けた状態になってしまい
頻繁に起こる余震の度に気持ちが現実に戻って来る、今起こっている現実に意識がいく、でも何も出来ない自分と
子供と家族、仕事、こんなことが同じ日本で起こっていてもちゃんとした日常を過ごして行かなければならないのだという妙なプレッシャーでちゃんと頭が回らない状態になりました。
数日はあまり頭を使わず、地震と、子供と、家と向かい合って過ごし、ムリに日常に戻ろうとせず気持ちが落ち着くのを待とうとぼんやり思いました。
おろそかにしていた防災グッツを改めて見直して、家族と連絡の取り方を確認したり、クロゼットの中や本棚の要らないものを改めて処分したりしました。
節電も今までさほど気にしてなかった自分に反省しつつ出来る限りやってみました。
節約好きな主婦なんで節電はかなり楽しい気分になりました。
停電もあまりない機会なのでひと月くらい3時間くらいなら楽しみ半分で過ごしたいと思って待っているのですが未だ毎日予告はされるのに実行されておりません。
スーパーに何もモノが無いよ、と電話で言ったら私の実家、旦那の実家双方から大量の米とふりかけ、缶詰、菓子が届きました。それはもうクロゼットにしまい込むのが大変な程大量で、キッチンの大規模な片付けに繋がるほどでした。
余震と節電を兼ねて、夜は一つの部屋で子供と居るようになり、PC作業も出来ないので布団の中で数時間一緒に本を読むのが日課になってました。
テレビに映る映像や専門用語をいちいち聞いて来る子供に分かりやすく説明してやると、とても怖がりました。
明日はプリキュアテレビでやるかな?
やるわけないだろう、今そんな場合じゃないんだよ、分かるだろ?
もう、地震、来ない?
ううん。そんなこと、誰も分からない、今直ぐ来るかもしれないんだよ。

オブラートに包む事が苦手なのでいちいち大人意見しか言いませんでした。
すると数日夜泣きをするようになってしまいました。
まぁ、それも経験だ。人生、怖い事もいっぱい転がってるんだよ。乗り越えていこうな。

イラスト仕事も詰まっていたのは一通り一段落したところで、このおぼつかない気持ちで作画することも無く、ゆっくりとした数日を過ごしました。
もしかしたら絵を描いていた方が早く頭をシャッキリさせることが出来たのかもしれません。
でも、ワタシにとって、絵を描くことは、ひたすら楽しい、という作業でいてほしい存在なので
急ぎの案件でないのなら描かない方がいいと思い、絵に気持ちをぶつけることはしませんでした。
こんな時にでも依頼された案件をしっかりこなしていけるタフさ、切り替えもちゃんと身につけたいものです、課題ですね。
きっと、こういう気持ちを作品にぶつける方も沢山いて、それも素敵な事だと思いますが
何故かワタシはこういう気持ちを向けるベクトルは絵でなく、掃除したり料理したりする方にいきます。
多分無心で荒っぽく扱っても平気なジャンルだからな。
ガシガシと五徳や鍋の底を磨いたり、バンバン不要物を処分したり、ザクザク野菜を切ってグツグツ煮込んだりする。
ひたすら掃除をしてひたすら料理を作ってました。そして一通りやりきって、子供も夜泣かなくなり、PCに向って何か作業をする気力が出たとこでようやく落ち着いて来ました。
私の頭は一週間程で大分しっかりと戻って来ましたが、被災された方はまだまだ長く辛い日々が続きます。
どうか、皆様が早く日常を取り戻せますよう、心からお祈りしております。