お父さんは2016年9月に末期の腎臓癌が
みつかって、その時には肺、背骨、足の骨に転移して歩くのも難しい状態だったね。
私はそれを聞いた時に、13年間やってきた仕事を辞めてお父さんのそばにいたいと思って、実家に戻ってきたんだよ。
お父さんはヘルパーさんにお願いするから、お前は必要ないって言っていたね。
私がどうしても一緒にいたくて戻ってきたんだよ。同じ時期に結婚もして、
新婚生活もないまま実家に戻ってきた時には、旦那さんごめんね。って言っていたね。
こんな状況で自分以外の事を心配しなくていいんだよ。
私の介護生活は5か月で終わってしまったけど、ずっとお父さんといられてよかったよ。
介護大変だねってみんなに言われたけど、
苦に思ったことは一度もないし、むしろ日に日にお父さんの事が大好きになっていて、こんなにも愛おしい存在だったのかと気付かされたよ。
お父さんが頑張ってる姿を私が一番近くで、みていたからね。
主治医は2017年は迎えられないって言っていたけど、6月まで生きて本当に驚いていたんだよ。こんな状況の人で
こんなに生きている人は医者人生の中でありません。って言われたんだよ。
本当に頑張ってたね。
高熱もあって、帯状疱疹もできて、
床ずれもひどくて、足も骨折して
本当にボロボロの状態だった。
辛かったよね。悔しかったよね。
でも私たちの為に1日でも長く生きてくれてありがとう。
私たちは大丈夫だからね。
兄弟3人でお父さんが残してくれたものを
守るから安心してね。
お母さんの事が本当に大好きだったね。
お母さんの遺影も目につかない所においていたね。見ると死んだみたいだから嫌だって。
その代わり、お母さんの元気な写真をいつも見える所においていたね。
寂しかったよね。
2人が会えてる事を願います。
この悲しみを忘れずに共に生きていくよ。
この感情もお父さんとお母さんが教えて
くれたものだから。
最後に親孝行させてくれてありがとう。
娘より。
