手。

持っていたときは

辛くて悲しくてどうしようもなかったモノ。

でもいざ捨ててみると

持っている方が楽だった事に気付いた。

でもまた同じモノを拾いに戻ろうとは

思わなかった。

過去のモノを拾って、また同じ思いをするより

まだ見ぬ未来で出逢ういろんなモノを

とりこぼすことなく、ちゃんと抱きしめられるように

この両手をあけておきたいと思ったから。