中学野球の審判をやることが増え

改めて知る野球のルール

皆さんと復習しましょう!!


【タッチを逃げるために走路を外れると即アウト】
▼走路の幅は1.8メートル
ベースライン(塁と塁を結ぶ直線)から左右3フィート(91.4センチ)の間が、ラン
ナーの走路です。ただし、ランナーは必ずしもこのエリアを走らなければならない
わけではなく、走路を外れて走ったからといって、即アウトになるわけではありま
せん。

問題となるのは、野手のタッチを避けて走るときです。このとき、ランナーは走路
を外れてタッチを逃げてはいけません。逃げた場合は、たとえタッチされなくて
も、走路を外れた時点でアウト。これを「ラインアウト」と言います。

▼走路の幅は1.8メートル
長打などですでに走路をふくらんで走っていたときに野手がタッチしようと追いか
けてきた場合は、走っていた位置から正規の走路側に3フィート逃げるのはかまいま
せんが、『反対側に逃げると即アウト』となります。

また、走路内で野手がゴロをさばくなどしている場合は、『野手の守備が優
先。』ランナーが野手のプレーを妨げると、たとえ走路内であっても守備妨害とな
ります。

【すみやかにベースに戻れば1塁はオーバーランしてもOK】
▼2塁へ進む行為を見せるとタッチアウトの可能性が生まれる
打者走者は、一塁へ走り込んだ後にオーバーラン(またはオーバースライド)する
ことを許されています。ベースを駆け抜けて離れても、タッチアウトになることは
ありません。

ただし、これは「ただちに1塁へ戻る」ことが条件です。ベースを離れている時間が
いたずらに長いと、タッチアウトとなることもあります。

1塁をオーバーランした後、2塁へ進もうとする行為を見せると、その瞬間からこの
権利が消えてタッチアウトになる可能性が生まれます。

よく「ファウルラインの外側(ファウル地域)は大丈夫だが、内側(フェア地
域)はアウトになる」と言われることがありますが、これはまったく関係ありませ
ん。位置はどこであっても、2塁へ進もうとしたかどうかが判断基準となります。



走塁妨害(オブストラクション)
【直接的な走塁妨害には 1個以上の塁が与えられる】
▼走塁妨害のケースはふたつ
ランナーに対する守備側の走塁妨害(オブストラクション)は、次にあげるふたつ
のパターンがあります。それぞれパターンによってそれぞれ判定も異なりますので
注意しておきましょう。

①走塁を妨げられたランナーに対してプレーが直接行われている場合、または打者走
者が1塁に触れる前に走塁を妨害された場合

②走塁を妨げられたランナーに対してプレーが行われていなかった場合

▼ランナーに直接プレーが行われている場合
①のケースは、たとえば、ツーベースを打った打者走者が1塁を回って2塁へ進む途
中、そのランナーをタッチアウトにしようと外野手からボールがセカンドに返球さ
れているときに、2塁手に走路を邪魔された場合などです。

このケースは、妨害があった時点で審判員がタイムをかけてボールデッドとなりラ
ンナーには少なくとも1個の塁が安全に与えられます。ここで、もし妨害がなければ
さらに先の塁へ進めたと審判員が判断すれば、1個以上の進塁が認められます。

打者走者以外のランナーがいる場合は、同じように進塁が認められます。

▼ランナーとは無関係の場所でプレーが行われていた場合
②のケースは、同じようにツーベースを打ち2塁へ進む途中で2塁手に邪魔されたもの
の、外野手がセカンドへ送球するのではなく、バックホームをした場合などです。

このケースでは、審判員は走塁妨害を指摘(ポイント)しますがボールデッドとは
せず、プレーを流します。そして、プレーが終了してからタイムをかけて処置を決
めます。審判員の判断によって、進塁が認められる場合も、そうでない場合もあり
ます。