面接員によりけり | 真美のブログ

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介護の話を書いていた筈が母の死と共に介護から話題はそれ、母から託されたコーラスの話や気分転換に始めた声楽レッスンの事その他諸々徒然なるままに書いています。気まぐれな内容ですのでどうぞご容赦を<m(__)m>

介護認定を受けると数年に一度更新手続きが必要になります。

 

認定結果により変わってくるのが利用できる点数。

勿論要介護度が上がれば1点ごとの金額も上がるのですが、それでも全額自己負担よりはマシ。

 

独り暮らしの方や介護認定を受けた家族だけで暮らしている場合は家事援助も受けられます。

この家事援助が介護認定を外された為に受けられなくなる。必要なリハビリが安い値段で受けられなくなる。

これって年を重ねれば重ねるほど切実な問題だと思います。

 

先日も知り合いが同じ憂き目にあったと聞き

 

ました。

この方  只今御年85歳。いわゆる独居老人です。腰や膝が悪く骨粗鬆症の治療もしておられます。

2週間に1度膝や腰に痛み止めの注射をし、坐骨神経痛の痺れを取るための点滴を受けているそうです。

どの程度の介護度だったのかは聞いていませんが、面談の折に着替えや入浴トイレなど独りで出来ると答えていたら、認定結果で要支援も外されてしまったそうです。

 

通所リハビリで少し歩くのが楽になり、生活の幅が広がったのも束の間、通所リハに通うことも、ヘルパーさんにお掃除を頼むことも出来なくなり、今は全額自己負担で週に一度お掃除を頼んでおられるのだとか。

通所リハに通わなくなったためと断言は出来ませんが歩行も怪しくなり転倒して大腿骨折。

今はしゃがむ事すら出来ません。

その時の面接員は介護認定を取り消しにすることが多いので有名な方なのだとか。

きっとご自身がお元気で、これを自分でやるためにどれだけの努力と時間を要するかなんて考えたことがないのでしょうね。

 

川口時代、友人が脳血管障害で右半身不随になりました。

リハビリの結果1本杖歩行が可能となり、主婦である以上お料理もお洗濯もこなします。

それでも右腕が動くようになったわけでは無く、右足も動かせるわけではありません。

全てを左側の機能に頼って行うのですから、着替えにせよ何にせよ時間は倒れる前の何十倍もかかりますし、日々努力は怠りません。

その上での今がある訳ですが、退院当初受けた面談では要介護1だったのに、初回の更新時に要支援に落ちてしまったことがありました。

彼女の場合も理由は同じ。着替えもトイレも自分で出来るから。

 

その為に要する努力や時間は考慮せず、不自由さも努力せず、全て“できる”と言う言葉で一括りにされてしまった結果、友人もリハビリなどが受けられなくなりました。

次回の更新時に無事元の要介護1に戻ることが出来ましたが、先の方は認定が外れてしまっている上不服申し立てをしていないので、一からのやり直しになるのでしょうね。

幸い病院の先生もその判定はおかしいと仰って下さるようですし、大腿骨折で生活が益々不自由になっておられるので、今度は介護認定も降りるとおもいます。

 

それにしても、面談員の方ももう少し視野を広げてみて頂きたいものです。

面談に来られるのは皆さんそれなりの資格をお持ちの方ですが、自分で出来るからと言うだけで介護を不要にしてしまうような方に介護をして貰う方もお気の毒だと、つい思ってしまったオンバサンでした。