
織物職人の家に生まれたウィリアムがロンドンの演劇界に華々しく登場する
直前の生活と事件とを描く無名塾の若手公演である。デンマークの作家
カスパー・ヨハネス・ボイエが220年以上前に書いた作品の日本初演。
シェイクスピア劇の部分の翻訳は小田島雄志版が用いられている。
[出演]松崎謙二/中山研/本郷弦/川村進/江間直子/樋口泰子
円地晶子/井手麻渡/別所晋/吉田道広/鷹野梨恵子
平田康之/仲田育史/加藤裕人
作:カスパー・ヨハネス・ボイエ 脚色・演出:杉本凌士(劇団メンソウル)
音楽:フリードリヒ・クーラウ デンマーク語翻訳:福井信子
[音楽監修] 石原利矩 [舞台美術] 角浜有香 [照明] 三澤裕史 [音響] 山岸和郎
[衣装] 渡辺まり [擬闘] 森岡隆見 [振付] 山崎涼子 [舞台監督] 金安凌平
昨年、Studio Lifeの小野さん、牧島さんの外部出演、「眠れない羊」を
拝見して、その脚本の面白さも然ることながら、執事役の無名塾の川村進様の
椅子に座るときのタキシードの裾捌き、敬語の使い方、立ち姿の美しさ、
所作の美しさに惚れ惚れとして、すっかり魅了されてしまいました!
その川村様のご出演される、無名塾の「ウィリアム・シェイクスピア」
千秋楽を無事に迎えられて、結局3回拝見してしまいましたが(笑)
開演前の10分前位から、役者様方が、ストレッチやら舞台の裏側の様子を
演じてくださる演出がとても新鮮でした!
そして、夏の夜の夢のティターニア役の江間直子様の朗々と語る台詞回し
滑舌の良さに感激!
厳しい訓練をされていらしたであろう役者様方の韻を踏んだシェイクスピア
のお芝居の台詞回しに感嘆!
お目当ての川村様はウィリアムを追い詰める、トーマス卿の役柄でした!
いっちゃってる感満載の悪役トーマス卿は本当に素敵でした!
御衣装はStudio Lifeから借りられたとか(長身ゆえ合う御衣裳がなくて)
ライフとのご縁も伺い、やはり人生のご縁というのは繋がっていくのだなぁ~と
感慨無量です!
ウィリアムが、劇作家として生きて行こうと決意する劇中劇の森でのマクベス!
迫力あり圧巻でした!
マクベスは蜷川さん、鐘下さんの演出で拝見したことがありますが、
マウベス夫人の狂気に走って行く様を現す場面の再現に感激!!
魔女の予言に翻弄されて罪を犯していくマクベス、ウィリアムを演じられた
松崎様のマクベスに扮する場面は圧巻で、へ垂れのようなウィリアムとは
打って変わって凄味を感じて、役者さまって凄いの一言です!
素敵な台詞に散りばめられたお芝居でした!
親子愛、兄弟愛、友情、恋人=夫婦愛。
全ての愛に心打たれるお芝居だと思います!
ウィリアムの婚約者、後に妻となるアンナの男が愛の為に行動する
ことは勇気とみなされるよう台詞(不確かではありますが)
やら、父のジョンが息子のウィリアムに言う台詞「親子の一番の
約束はお前が無事で元気でいることだ」と。
この台詞は琴線に触れました!
交通事故で瀕死の息子が元気になった後、高校不登校など本当に
辛い日々を経て今元気に生きていてくれているそのことに感謝の日々
なので、ジョンのこの台詞は感動でした!
古典というと型ぐるしい感じがありますが、古今東西、人間の本質には
変わりがないということではないか?としみじみと感じています!
素敵なお芝居をありがとうございました!
無名塾皆様と川村様に感謝!!