大失恋ストーリー46(彼の焦り)
彼からの突然のプロポーズに感動しつつ、
どうして彼がプロポーズしてきたんかが気になった。
そもそも彼は「俺は一生結婚せぇへんと思う」って言い切っとったのに…
やっぱり彼の親友の突然の結婚に影響されてんやろか…
これは後で彼に聞いて教えてもらったんやけどね、
どうも彼は焦ってもぉとったらしいんよ。
なんで彼が焦るんかよう分からんかったけどね…。
だってね、
26歳で周りの友達が結婚する中、
自分は一生結婚せぇへんってキッパリ言い切って、
仕事をがんばりながら、確実に自分を磨き、
どんどん魅力的になっていく彼と、
いよいよ大学4年になって来春の就職先を求めて
先が見えない就職活動に一人でひたすらがんばりながら
どんどんかっこよくなっていく彼にドキドキさせられっぱなしの私。
どっちが焦るかって言うたら、どう考えても私の方やんか。
それやのに、なんで彼が焦らんとアカンの?
「マミたんが遠く離れた所に就職しようとがんばりながら
ココロまで遠く離れた所に行ってしまうかもしれんと思うて焦った」
彼はそう言うてくれた。
ついでに、私がスーツ姿を見せても
そっけない反応したのもこのせいだったらしい…
それが当時の私には理解不能だったから
すぐに「なんでやねん!」てツッコんでもぉたわ。
けれど、ドキドキしたり不安になったりしよるのは
私だけやないって分かってうれしかった。
彼も彼なりにいろいろ考えたりしてくれよったんやね…
お互いにお互いを思う気持ちが同じで心地よかった。
それやのに…いつ、どこからお互いの気持ちのバランスが
崩れてきてしまったんやろ…
結婚せぇへん言うとった人がプロポーズしてくれるくらい
私と彼は幸せ絶好調だったのに…
続く…