カナリアたちとは北の島の小さな分校の6人の子どもたちのこと

その中のひとり、ノブは吃音と発達障碍と軽度知的障碍もあるのかな

感情が抑え切れずに奇声をあげたり教室から走り出してしまったりするけど

とても純粋で心優しい少年

 

新しく赴任したはる先生(吉永小百合)がコーラスの指導を始めたらそれはまさに天使の歌声^ ^

 

はる先生と子どもたちとの楽しい学校生活だったけど、

みんなで海辺でバーベキューをしてた時に事故が起きて、はる先生の旦那さん(柴田恭兵)が

亡くなってしまう

 

はる先生は教師を辞めて島から去って20年後・・・

ここから物語は始まるのです

警察がはる先生の自宅に来て、ノブに殺人容疑がかかってると

 

ノブがそんなことするとは思えない

 

北の島へ戻り、かつての教え子たちと過去を振り返っていく中で

ノブの背景が見えてくる

両親は早くに他界して祖父との暮らし

中学校に上がる前にはその祖父も亡くなり

過酷な環境に身を置くことに

 

もう脚本も演出もテクニック有り有りです

20年後のノブは森山未來さんなのですが、これが中々姿を現さない!

 

そして、いよいよノブ登場!

ここからの畳み掛けは秀悦です!

が、これはもうこの難しい役を見事に演じた森山未來さんの魅力!!!

 

島の廃古屋に隠れていたノブを警察官になったイサム(松田龍平)が発見

逃げるノブ

煙突の階段を登るノブに

「俺だ!イサムだ!」

 

イサムちゃん!?

ぱぁ〜っと顔が明るくなって

「イサムちゃ〜ん(^^)/」

笑顔で手を振り、そして転落して意識不明・・・

 

5人のカナリアたちはノブが大好きなのですが、

この笑顔ひとつでノブが愛されるのがズキュンと伝わります

 

ラストシーン、

ノブで泣けます!ノブが泣かしてくれます!

 

そして、観終わってからも心に突き刺さるノブの言葉

「家族を作りたかったんだ・・・」

「夢だったんだ・・・」

 

うんうん

傷害致死だし、相手は相当な悪党だからきっと3年くらいで出てこれるよ

 

「オレ・・・生きなきゃいけないんだよね・・・ツライね・・・」

 

今までだって人に殴られてきたのに、更に今度は前科持ちになってしまうんだもんね

出所してからも辛そう・・・

 

だから私はノブの出所後のストーリーを考えた

出所後ははる先生と養子縁組で親子になって一緒に暮らすの

そこにはカナリアたちも事ある毎に集まってコーラスしたりするの

そしていつか彼女が出来て結婚するのです

 

どうかどうか、ノブのこの先が幸せいっぱいでありますように

 

心に残る作品のひとつと出会えました

この作品の主役は間違いなく森山未來さんでしょう