「鼻を、

シュ~~ンと、

強くかんではいけません。」

と、実家の母は、

耳鼻咽喉科の先生に、注意された。

「鼻血が、出やすくなっているので、

鼻を焼きましょう。」

と、先生に、言われた。



私と夫は、3人の娘に

「はい、シューンして!」

と、言いながら、強くかませていた。


家に泊まりに来ていた孫たちも、娘も、思いきり強く鼻をかんでいた。

今までは、意識していなかった「シューン」の音が、気になった。


「ひいばあちゃんが、鼻を焼いたんよ。静かに、鼻をかもうね。」

30年以上言って来た事を、訂正した。



記憶と言うものは、自分の都合のいいように、変わっているものだ。

誰でも、死角があるし、

こっちから見えても、向こうから見えない事も多い。

30年以上も、たっている。

実家の母の勘違いしている事は、

もう、言っても、わからないからいいや。と思って、ある程度は、訂正しない。


でも、娘が迷子になった時の記憶の話を

娘、私、実家の母の3人で、

今回したとき、

ここは訂正しないといけない事を、

母に、言った。

あの時は、私も、悪かったけど、


凄く自分を責めた記憶が、よみがえる。


娘は、迷子になった時の記憶

プラス

今、子供を育てていて、その時の

私の気持ち

もわかると言ってくれた。


実家の母は、その時の状況の記憶が、間違っているというか、

自分の都合で変わっているというか、


だから、この度、訂正した。


自分でも、大人げないけど。30年たったけど、ちょっと、聞いてもらいたかった。


母は、聞いていたけど、

すぐ忘れると思う。


大人げない私のおはなし。

聞いて頂いて、ありがとうございました。