2013年のさとしくんは、連ドラがあるわけじゃないけれど24時間TVのドラマの主役を演じる事ができた。

ちゃんと生きて、ちゃんと死ぬ。。
この重く深いテーマの意味に立ち向かい、同じ年の青年の役をちゃんと演じていた。
ジュニア時代の彼の演技は、お世辞にもうまいとは思えなかった。
台詞は棒読みで、あまりやる気も感じられなかったこともある。

このドラマに来るまでに連ドラだけでも4つを体験してきた。
どれも全くと言っていいほど種類の違う人種だったけれど、その都度彼なりに役に入り込んでいた。
いつからこんなに感情を左右する演技をするようになったのだろうか?
この「今日の日はさようなら」というドラマは、脇を固める母親と姉があまりにも自然で、本当の家族みたいで当時の辛さが手に取るように伝わる。。

彼も「自分のかーちゃんに似ている。」と言っていた。


これは、私がブログを始めて1年もたたないうちに、2016年の2月に書いた記事である。
2013年の24時間テレビで演じた「今日の日はさようなら」から始まり草間彌生さんで終わっている。
この時の私は、まさかその6年後に嵐休止活動が発表されるなんて、思いもしなかったから、いつものように大野智の演技力を絶賛したり、Tシャツの心配までしている。

この時、録画はしたけど、
辛くてドラマを見られない
という意見やコメントもいただいた。
たけど、私は
「これは演技じゃないか
なぜ、彼の作品を一秒でも早く見たいと思わないのだろう……」
と、不思議で仕方なかった。

涙なしでは見られない……
とか言いながらも、話は旅行先でのエピソードまで面白く書いてある。
今なら、このドラマだけで二つぐらい書けるのではないか?
と、思うくらいなのに、この時はあっさりと書いてしまったのには、やはり……「そうは言ってもドラマだし。」と思っていた気持ちは否めない。
終わっても、嵐にしやがれ対決もあって、いつまでも余韻に浸れなかったのも事実ではあるが

どうですか?嵐のリーダー素晴らしいでしょ?
演技も絵画も長けているね!
そう言われたくて、気持ちだけは必死だった。


伊勢志摩に行っている間に再放送されたものを、今日見た。
そして、2013年当時のものも、続けて見てみた。
録画時間は20分も違う
コラボTシャツの売上げを伸ばして、大野智の演技を世間に認めて貰いたい‼️
人目ばかり気にしていたように感じる。

来年以降は、大野智を見られなくなる。
それだけは、わかっている。
このドラマのように、癌で亡くなるわけではないが、メディアで彼を見られなくなるのだ。
他のメンバーが活躍する姿を見て、2年後の自分は、どんな気持ちになるのだろう。
そんな未知の不安を抱えながら見ていると、身を切られるほど切ない。


でもそれは、紛れもない事実で
今ごろ何してるのかな?
ゆっくり休暇を過ごしているのかな?
と、想像する以外ないのだ。
いつまでも応援したかった。
数年後には嵐に戻って来てくれる
そう、信じている人も少なくない。
だけど、それが正解なのだろうか?

おーちゃん。もう無理しなくて良いんだよ。
ゆっくり休んでね
聞き分けの良い最高のファンだけど
でも、それも正解だとは思えない。

じゃあ、何が良いのだろう
自分でも、この先どうして良いのかわからない。
だけど、応援している人が望むことを
望んであげるのが一番だと思う。
頭ではわかっている。
でも、頭と心が繋がっているとは思えない
最近の自分
でも、生きていく中では色んな感情があるのだと智くんは認めてくれた。




ドラマと大野家の家族構成も同じ
父ちゃん母ちゃんの呼び方も同じ
息子のお見舞いに来ても、上手い言葉を掛けられない不器用な父の口癖が「大丈夫だ。」


松兄ぃとの舞台
TRUE WEST

難しい内容に、外国人の監督
どう表現して良いかわからない壁にぶつかり
戸惑う智くんに、いつも松兄ぃは
「大丈夫だよ」「大丈夫!」と声をかけて励ましてくれたそうだ。
それから「大丈夫」という言葉が嬉しくて大好きになった。
というエピソードを聞いて
父親の口癖は、監督に彼から提案したのではないか?とさえ思えるほど、私にはリンクした部分だった。

しょうもない余談だけれど、この重いドラマの中にひとつだけ、家族全員が喜ぶ貴重なシーンがある。
それは血液細胞の型が合って、姉がドナーになれるとわかったとき。
家族全員が耕太にメールをする。
晴れやかに喜ぶ日にちが6/19日
私が初めてブログ「さとしくん。」を書いた日だった。
このときは、自分がブログを書くなんて想像もしていなかった。
ちょっと嬉しかった。

そして、
癌とわかったとき「一緒に頑張ろう」と励ましたガールフレンドは、生存可能率可が40%になったとき、耕太から離れていった。
演技だしドラマだし。
そう思っても、6年経っても
この女優を見ると不快な気持ちになる。
波留さんを嫌う人もいるが、鮫島社長と結婚してくれた彼女のが私は好きだ。

2006年ぐらいから、嵐にいたら出来ないことをやりたいと思い始めて、辞めようと思っていたというさとしくん。
このドラマを演じて、その時の気持ちを思い出しただろうか?
生きているうちに、精一杯自分らしく生きたいと。

移植を終えた耕太が、最強の夢を見る
そこには、父に責められた癌生存率を非情に伝える医師や、振られたガールフレンドと一緒に、家族と共にお刺身を食べるシーンがある。

耕太は器の大きな青年だ
見捨てられたガールフレンドも
抗がん剤の成果を出せなかった医師も
一緒にテーブルを囲んでいた。

許せなければ世界は狭くなる。
許すことは
大切なこと

見ている視聴者も
何だか救われたような
暖かい気持ちになれたシーンだった。