時の永さが痛みだけを増幅させてゆく。

愛する事の罪を初めて知った恋。


「もう少し、早く出逢っていたら。」

夜明けが迫っていた。
藍色に染まり始めた空を見上げて、長いため息をつく。

「全てが違っていたかもしれないね。」

そして、静かな日々が訪れた。

心を激しく揺さぶる甘い疼きを抑えながら、
それでも友達に戻れると信じていたのは、
私だけだったのだろうか。



「どうか一言、返事を下さい。」

別れの言葉すら届かない事を知りながら、最終期限を送信する。
この恋を忘れてしまおうと心に決めて、強く自分に言い聞かせるために。

「さよなら」でもいいから、もう『待たせないで』。


BGM:<遠く離れても>「大江千里」<HOMME>より