“またね。”と言って分かれた。
次の瞬間には仕事の電話が鳴ったが、
その電話を終えた時のこと。
ふと、さっきのまたね。は
またね。ではないような気がして
急に不安になった。
もう会えないような気がしたのだ。
と言っても
まったく色っぽい話ではないのだけれど。
この杯を受けてくれ
どうぞなみなみ注がしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ。
昨日の嵐のような雨と風が、
桜の花をだいぶ散らしてしまった。
きっと別れるなら何故出逢う。
きっといらなくなるものを何故欲しがる。
いつか死ぬならなぜ生まれる。
しかし、そんな感傷を
吹き飛ばすような、この青空。


と二カッと笑っていた。


