今日は
とても悲しかった
おばあちゃんをおくらなくてはいけなかったから

死に顔は
安らかだった
上手に化粧もしてもらえてた
髪の毛も染めたばかり
そういうのすごく気にするおしゃれさんだった
だから良かった、と思う



彼女は新潟県の生まれ
夫の仕事で東京へ来た

私は地元から上京してすぐはおばあちゃんの家の近くに住んでた
よく私の食べ物を心配して
もういい歳なのに
ご飯を何度も何度も届けてくれた

父が死んだあと
精神的におかしかった私を
ずーっと見守ってくれてた
むーちゃんちょっといつもの様子と違うねと
気にかけてくれてた


実母から
もらえてないケアをいつもいつも
埋めてくれてた
私にとってかけがえのない人

私と定期的に文通してた
私がお習字習ってるのを殊更喜んでくれて
本人もずっと字を書いていた
私の書いた手紙をずっと取っておいてくれてて

優しいおばあちゃんだった
作るご飯の優しくて美味しい味





もう会えない
家に行きたくてももう
いないんだなぁって
寂しい
90歳、大往生、とても寂しい


父に、おばあちゃんを迎えにきてって
祖父と一緒に
ちゃんとそっちにいけるように
心の中でお願いした



骨を焼いて拾うのも
骨壷に収めるのも
あんまり好きじゃない
あと何回こんなことをしたら自分の番が来るのかななんて思う



ともかく悲しかった
そんな存在に出会えたことに
孫になれたことに
感謝しなくては


またいつかどこかで会おうね、おばあちゃん、
約束だよ