本好きな人にも、そうでない人にも、お勧めの一冊です。
読書嫌いの主人公、高校2年生の浩二は、本が大好きな女子・蛍と、廃刊になっていた図書新聞を復活させることになる。
いろんな人に読書感想文を依頼するうちに、同じ本を読んでも人それぞれに視点や感じ方が違うことを知り、本が人の背中を押してくれる力になることに気づいていく。
そして浩二や蛍自身も変わり始めて…
読書好きな私は、活字中毒の蛍ちゃんの、本に対する造詣の深さに惚れ惚れ!こんな子と友だちになりたいなー♪
本を読むメリットとして私が考えているのは、
①知識が増える
②エンターテインメント(楽しい)
③他人の人生を疑似体験でき、視野が広がる
人付き合いがすごく好きなわけではない私にとって、本は、人同士の交わりを補ってくれる大事な存在。
新たな気づきをもたらし、勇気を出せるようそっと背中を押してくれる。
過去は、自分の意味づけによっていかようにも変えられることを教えてくれたのも、本でした。
本当のことはわからないし、起きてしまったことはもう変えられない。唯一変えられるものがあるとすれば、過去を見詰める樋崎先生の視点だけだ。読み慣れた小説を思いがけない角度から読み返すように、新しい発見が先生の眼差しを変えてくれればいいと思う。(本文より)
自分1人だけではなかなか視点を変えられないかもしれないけど、
古今東西、さまざまな人間の人生カタログみたいな本は、その視野を広げてくれる有用な助っ人になる。
でも、浩二や蛍にとってもそうだったように、本と同じ力を持つ存在はもう1つあるんですよね。
それは、人。
人と人とが交わることで、そこには何らかの化学変化が起こる。
自分にとって望ましいものも、そうでないものもあるだろうけど、
何が起ころうとも、それをいい方向へ向かって捉えたい。自分の糧にしたい。
何事も、そう、自分の捉え方次第なのだから。
(こんなことを教えてくれたのも、やはり本でした😊)