4年ぶりにブログを書くことになるとは思ってもみませんでしたが、
この度妹に勧められてとても面白い本を読んだので、書かずにはいられませんでした。
主人公は成瀬あかり。中学生〜高校生。
しゃべり方も、やることなすことも、一風も二風も変わった女の子。
自分がやろう!と思ったことは必ず行動に移し、
周りの目は一切気にしない。
ゴーイングマイウェイの極地のような子です。
その成瀬が住むのが滋賀県。私の故郷。
あまりパッとしない県なのに、今回小説の舞台になったことが驚きです。
著者の宮島さんは現在は滋賀県在住だそうですが、静岡出身。
もともと県外の方なのに、こんなに滋賀県愛あふれるお話を書いてくれるなんて感激です。
県庁所在地の大津市にかつてあった、西武百貨店。
そのデパートの閉店にまつわる物語です。
西武大津店と言えば、何を隠そう私の青春時代を語る上で欠かせない存在。
私は成瀬と同じ高校出身なので、高校時代は特に西武に思い出が多いです。
読んでいるうちに自分の高校時代がバーッとよみがえってきて、
切ないような、懐かしいような、甘酸っぱい思いがこみ上げました。
結婚して高知に来るまでは、なんだかんだとお世話になったデパート。
夫へ初めての誕生日プレゼントの腕時計を買ったのもここでした。
でも滋賀を離れてからは足が遠のき、閉店のことすら知りませんでした。
この物語を読んで、実際は経験していないのに、閉店していく西武に自分もいたかのような錯覚を覚えました。
何だか嬉しかったです。
平和堂やミシガン、江州音頭など、滋賀県民なら誰でも知っていることがたくさん出てきて、
これ、映画化されないかなぁ〜
と、密かに願っています😊