働く女性のためのライフ・ファシリテーター

Mami Grace(マミ グレイス)です。

ブログにお越しいただき、

ありがとうございます。

 

寒さが増してくると、

温かい料理が恋しくなります。

 

いい魚があるから、

今夜は寄せ鍋にしようかしら・・・

 

店先で献立が決まると、

帰ってからの調理に弾みがつきます。

 

今夜の寄せ鍋は、

どんなレシピで作りましょうか。

 

いつもの、我が家の味でしょうか。

それとも、新作の変わり鍋にチャレンジ?

美味しくできるといいですね!

 

料理は、

日々の暮らしの中で

最も重要で

時間のかかる家事

といってもいいかもしれません。

 

貴女は

どうやって料理を覚えましたか?

 

 

「お母さんには、料理を習わなかった」

そう答える主婦が、

大半を占めているという記事を読みました。

 

なるほど、

テレビの料理番組、

数多くの料理本、

料理レシピサイトなど、

情報を得る手段は

格段に増えています。

 

お母さんのレシピではなく、

こだわりのある方が増えたからかな、

それとも、お父さんを見習ったのかな?

 

などと思っておりましたが、

その理由は全く違うものでした。

 

なぜ、

お母さんに料理を習わなかったの?

 

「だって、

お母さんに聞いても、

調味料の量がきちんとわからなくて

なんでも適当だから、

参考にならないんです」

 

確かに、そう。

 

若いお母さんたちのお母さん、

つまりお祖母さんたちの料理は、

 

食べる人の体調や好み、

材料の状態、

組み合わせる献立、

そして季節感・・・

 

さまざまな要素を組み合わせて、

その時々に

量や味付けを加減して作っているので、

毎回一定ではありません。

 

長年の経験をもとに、

鮮度を見て、

焼ける音を聞いて、

においを嗅いで、

菜箸に伝わる感触で、

五感をフルに使って判断していますから、

数字に表すことが難しい。

 

なるほど、

料理初心者には、

ちょっとハードルが高いかもしれませんね。

 

私も幼いころには、

大家族だったこともあって、

母の手伝いを少ししていました。

きちんと料理を教わったという記憶はありませんが、

見よう見まねで

味見をしながら、

いつしか作れるようになった気がします。

 

 

 

長年こしらえてくれた料理の味、

覚えているでしょう?

それをもとに加減することはできるのでは?

と思いましたら、

 

実は、

若い主婦の皆さんは、

「味見をしない」

人が増えているそう。

 

「味見をしても、

自分ではどうしていいかわからないし、

レシピどおり計量したから、

できているはず」

 

自分の感覚より、

情報と計量器を信じて・・・

 

火が通ったら、って、どうなったら?

色が変わるまで、って、どんな色?

一口大って、何センチ?

 

お祖母さん世代には通じた

こういう説明は、

「いい加減なもの」として、

若い主婦には敬遠されているようです。

 

 

いい加減って・・・

 

 

それは「良い加減」

 

料理は、

人間の総合的な能力をフルに使う技。

 

新鮮な食材を選び、

経済性を考慮して組み合わせ、

キッチンの能力に合わせて段取りし、

出来上がりの時間から逆算して、

五感をフルに活用しながら、

食べる人や作る人の体調によって

微妙に加減された

「うちのごはん」

 

文章にすると

こんなに面倒な、

難しいことを

毎日。

 

家族に食べさせたい、

という愛情なしには、

とても続けられません。

 

毎日頑張る主婦(夫)にとって

一番のごちそうは、

食べる人のこんなことば。

 

 

ありがとう、今日も美味しいな。

ありがとう、ごちそうさま。

 

 

 

あしたは、何を作ろうかしら。