働く女性のためのライフ・ファシリテーター

Mami Grace(マミ グレイス)です。

ブログにお越しいただき、

ありがとうございます。

 

これまで、ご相談をいただいた中で、

 

「先日、

担当していた研修の

報告書を出したのですが、

今年着任した上司から、

これでは次に活かせないので

作り直して、

と言われました。

 

毎年、同じ報告書だったのに、

どうして、

これまでの報告書ではダメなんでしょう。」

 

と、戸惑っている方がいらっしゃいました。

 

 

詳しく伺ってみますと、

これまでの報告書は、

 

・実施日時、場所

・タイトル、講師名

・予算額、執行額、残額

・申込者数、受講者数

・簡単なアンケート結果

 

をまとめたもの。

 

なるほど、

これは

定例的な「実施報告書」

 

報告項目に

大きな不足はないようです。

 

ただ、

上司の指摘のように、

「次に活かす」という視点で見ると、

この研修をやった成果や、

もっと良くするためのヒントが、

この報告書ではわかりませんね。

 

 

「仕事から学ぶ(3)何のために、を意識する」

でもご紹介しましたが、

どんな仕事にも「目的」があります。

 

その目的が達成されたかどうか、

検証した結果を報告するのが、

「成果報告書」

 

 

上司のオーダーは、

この「成果報告書」だったのでしょう。

 

 

「成果報告書」は、

実施したこと

だけでなく、

成果

にコミットします。

 

 

手法は効果的だったか。

予算は適切だったか。

段取りや準備は円滑にできたか。

参加された方の満足度はどうだったか。

ねらいは達成されたか。

 

このような点を振り返り、

成果を検証していきます。

 

より良くするための気づきがあれば、

その点も書き添えます。

 

その研修が

定例的に実施されているのであれば、

 

必ず、

達成したい意図や目的があって

継続的に予算がついているのです。

 

 

昨年度の成果は、

どうだったのか。

 

今年度の実践や成果、

お客さまの声を踏まえて、

来年度は

どう工夫して予算を計上しようか。

 

そこまで読み取れる

成果報告書であれば、

 

上司も、

決算報告や

予算獲得の説明に、

力が入ることでしょう。

 

 

ご相談をいただいたのは

一つの事業の報告書でしたが、

この考え方は、

決算議会の資料作成や、

議会での質疑に備える資料の

基礎となるものです。

 

データを誤りなく揃えて、

目的に照らして分析し、

お客さまの声をおききしながら

次回に活かす考察をする。

 

定例的な研修でも、

大きなイベントでも、

本質は同じです。

 

目的の達成のために、

お客さまのために、

自らの仕事を振り返り、

小さな改善を積み重ねていくことができる。

 

そんな貴女は、

普段の、何気ない仕事の中に

きらりと光る小さな喜びを

見つけることができるひと。

 

その喜びは、

いつか貴女を

大きく成長させてくれることでしょう。