働く女性のためのライフ・ファシリテーター

Mami Grace(マミ グレイス)です。

ブログにお越しいただき、

ありがとうございます。

 

季節は、

あっという間に秋。

 

つい先日まで、

夏の日差しが照り付ける午後、

うるさいほどの蝉時雨でしたのに。

 

今は、

静かな黄昏に虫の音が響いて、

もう秋・・・

時の流れに思いを馳せたり、

何とはなしに、

物寂しい気持ちになったり。

 

あなたも、

そんなふうに思われますか?

では、

あなたも日本の方なのですね。

 

 

子どものころうたった童謡

「虫のこえ」

 

あれ 松虫が鳴いている

ちんちろ ちんちろ ちんちろりん

あれ 鈴虫も 鳴き出した

りんりん りんりん りいんりん

秋の夜長を 鳴き通す

ああ おもしろい 虫のこえ

 

このように、

虫の音を「こえ」と認識したり、

擬音語でこえを表現したり、

種類ごとに聞き分けたり、

興味や風情を感じるのは、

日本人だけ。

 

正確に言うと、

日本語を母国語とする人だけ

なのだそうです。

 

日本人が、

長く自然と共生してきたという、

環境の影響もありますが、

母音が中心となっている、

日本語の構造が大きいと言われています。

 

人間の脳は、

左脳で言語を、

右脳で音楽や雑音を

処理しています。

 

日本人は例外的に、

自然界の音を左脳で、

言葉として受け止めているので、

「虫のこえ」がきこえたり、

「雨がしとしと」降ったり、

「雷がゴロゴロ」いうのが

聞こえるそうです。

 

例えば、前述の「蝉時雨」

あの蝉の声が、

外国の方には「ノイズ」だったり、

全く聞こえていないことも多いとか。

 

松尾芭蕉の

「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」は、

日本人ならではの感性なのですね。

 

薄や吾亦紅を活け、

秋の実りをお供えして

満ち欠けする月を眺めながら、

虫のこえを楽しむ。

 

日本人ならではの感性で、

秋を満喫いたしましょう。