伊岡瞬 桜の咲かない季節
近藤史恵 インフルエンス
櫛木理宇 赤と白
櫛木理宇 寄居虫女
櫛木理宇 避雷針の夏
柚月裕子 盤上の向日葵
雫井脩介 ビター・ブラッド
雫井脩介 望み
「絶望ノート」は
いじめられっ子の中学生が主人公。
いじめられた内容や苦しい気持ちを
“絶望”という名前のノートに
毎日書き綴っているのですが。
主犯格の子を殺して欲しいと書いたら
死んでしまったことをきっかけに
ノートに書いたことが
その通りになっていきます。
警察の事情聴取を受けても
主人公のアリバイは成立。
だれが犯人なのか?というお話ですが
さすがの歌野晶午さん。
これだけではなく、
最後にびっくりするような
展開になっています。
文庫本でもかなり分厚かったですが
おもしろくて一気に読んでしまいました。
「盤上の向日葵」は
大好きな作家さんの作品。
白骨死体が見つかり
手がかりは将棋の駒のみ。
実業家から天才棋士に転身した男を
容疑者として追う
刑事ものミステリーですが、
人物描写がとても上手なので
ぐいぐい引き込まれます。
将棋に詳しくなくても
最後まで飽きずに読める一冊で、
今回読んだ9冊の中では
一番おもしろかったです。
