電話が鳴った。
「もしもし、きくちだよー」
、、、嫌な予感がする。
「あのね、友だちのバンドなんだけど、ドラムできないかな?」
「(やっぱり、、)バンドはもういいよ、この間ひどい目にあったじゃん」
「いや、今度は違うの。わかなのバンドじゃなくて、うちの学校の子なの!」
この間、わかなが彼氏と別れて今度はバンドをやるというからついていったのだけど、ひどかったんだ、、わかなの歌が、、
すごいかわいいのに、、、
あんなひどい「雨上がりの夜空に」は聞いたことがない
清志郎さんが聴いたら怒る、、いや泣く(^^;)
「お願い!ドラムできる女の子いないんだよー」
きくちの友だちはボーカルで、ベースの子を連れてくるらしい。
バンドブームで湧いてできた、ど田舎にたった1個のスタジオで待ち合わせした。
きくちの友だちはいぐち、似てる、、顔も似てる、、きくちに似てるってことは、肝っ玉母さんなのだ。
お友だちは川上さん!剛くんと同じ名字!しかもベース!すぐ覚えた。
剛くんは大きいけど、川上さんは小さい、身長150センチないらしい。
体全体を使って一生懸命弾く姿がカワイイ。
井口さんはめちゃくちゃ歌が上手いのだけど、やっぱりこのバンド編成だったらこれじゃない?
と提案した。
GO-BAN’S 「あいにきてI NEED YOU」
え?よくない?
完奏、、した!
見えた!イカのマーク!
もしかして、イカ天出れるんじゃない?!
(こんな高校生が、ごまんといたんだろうなあ)
「うーん、やっぱり私、浜田麻里歌いたい」
そうか、、なかなか上手くいかないな、メジャーデビューしてるバンドって、
奇跡のかたまりなんだな、としみじみ思った。
あー、疲れた、私、やる方は向いてないかなあ