復興の絆、災害の記憶次世代に 奇跡のあじさい「みらい」里帰り | マメタイムスのブログ

復興の絆、災害の記憶次世代に 奇跡のあじさい「みらい」里帰り

京都府亀岡市の桂川孝裕市長と、 平和池水害伝承の会の中尾祐蔵代表らは十七日、 藤沼湖自然公園を訪れ、 長沼の奇跡のアジサイとゆかりのキキョウの植栽を行った。 
亀岡市は昭和二十六年七月に、 集中豪雨による増水で灌漑 (かんがい) 用ダム 「平和池」 が決壊し、 百十四人が犠牲になる未曽有に大災害を受けた。 この災害を次世代に伝えようと同会を結成。 その後、 東日本大震災に伴う農業用ダム藤沼湖の決壊を知り、 長沼を訪問して義援金を送るなどの交流を重ねてきた。 
株分けされ亀岡市が里親として育てた奇跡のアジサイ 「みらい」 と、 亀岡ゆかりの戦国武将明智光秀の家紋で知られるキキョウを深谷武雄藤沼湖自然公園復興プロジェクト委員長、 柏村國博藤沼湖決壊による慰霊碑建立実行委員長らと共に自然公園内で植樹を行った。 
桂川市長は 「亀岡市では株分けされ、 育てた奇跡のあじさいを 『みらい』 と名付けた。 大きく咲いてほしい」と述べ、 中尾代表は 「あじさいの里帰りを通して多くの人に命を守る大事さを伝えられれば」 と話していた。 
 (亀岡市と共にアジサイの植樹)