日本画家・太田聴雨の「芭蕉」掛軸展示 | マメタイムスのブログ

日本画家・太田聴雨の「芭蕉」掛軸展示

市内本町の 「風流のはじめ館」 で大正から昭和時代に活躍した日本画家・太田聴雨 「芭蕉」 の掛軸 (個人蔵) を展示しているが、 太田氏の孫にあたる塩坪幸博さんがこのほど同館を訪れた。 
ドイツ在住でピアニストの塩坪さんは、 祖父の作品を収蔵する施設などを巡るため、 帰国したもので、 掛軸が同館にあることをホームページで知り、 来館した。 
塩坪さんは 「作品を集め、 個展を開くのが目標」 と話し、 高橋亜純館長は 「縁や歴史の繋がりを感じた。 素晴らしい作品を後世に残してほしい」 と述べた。 
太田氏は仙台市生まれ。 明治四十二年に上京し、 四条派の画家内藤晴州につき日本画を学び、 研究団体青樹社を結成。 昭和二年に前田青邨に師事し、 院展へ初出品した 「浄土変」 が美術院賞を受賞。 その後は毎年入選し昭和十一年に日本美術院同人に推されている。 
秀麗な作風で知られ、 代表作に 「お産」 「星をみる女性」 「箏」 などがある。 
 (風流のはじめ館収蔵の太田聴雨 「芭蕉」 (個人蔵) の掛軸)